あなたは愛犬に期待しすぎている!犬のペースでトレーニングできていますか?

愛犬があなたの理想通りの振る舞いをしてくれない?しつけ教室に通っているのに全然言うことを聞いてくれない?

トレーニングをするたびに上手くいかないと落胆したり、気を落としてしまう場合はあなたの期待するレベルが高すぎるか、非現実的な目標を追い求めているかもしれません。子犬の幼稚園で初歩的なトレーニングをしているのか、ドッグスポーツに精を出しているのかに関わらず、現実的な目標を立ててみましょう。

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うちの子はできるはず!

合図を出しているのに、愛犬に教えたはずの行動をしてくれない、と日常生活やトレーニング中にイライラすることがありますか?たまにイライラするくらいなら当たり前のことです。ですが日常的にイライラしている自分に気がついたら、愛犬に対する期待、求めているものがあまりに高すぎるサインかもしれません。

犬は意地悪で言うことを聞かないわけでも、他の人の前で飼い主に恥ずかしい思いをさせたいわけでもありません。特定の合図を出して、その行動をできない場合、愛犬ができるレベルを超えたことを要求している可能性があります。

愛犬の理解度を把握しよう

例えば、ある行動を家の中でのみでしかトレーニングしていなかったのに、外でチャレンジしてもおそらく上手くいかないでしょう。これはあなたの愛犬がまだ、気を散らす環境の中で飼い主に集中するレベルに達していないことが原因と考えられます。

合図に反応しない場合は、そもそも合図と行動を犬が完全に結びつけて理解していないサインかもしれません。もしくは気を散らす環境の中で、あなたが与えるご褒美は犬にとってはご褒美と捉えられていない可能性もあります。こういった時には、イライラするのではなく飼い主の愛犬への期待を少し下げて、まずはできる範囲のことを少しずつ行っていきましょう。小さな成功体験をたくさん積むことが犬と人間の幸せにつながるはずです。

あなたは本当にそのトリックを教えた?

犬と生活する上で、教えていない行動を犬ができると期待してはいけません。「当たり前でしょ」と言われそうですが、一緒に生活しているのと、ついつい愛犬は飼い主の気持ちを読み取れる生き物、と勘違いしがちです。特に多頭飼いしていると、どの子に何を教えたのかと言うのは忘れがち。1頭がすぐに何かを教えたら、全ての子も同じように習得できると考えがちですが、犬によって習得スピードも得意なことも違います。1頭1頭違ったアプローチが必要になるかもしれないことをお忘れなく。

愛犬にとって現実的な目標設定をしよう

現実的な目標を設定するという事は、愛犬に対する期待を低くするという意味ではありません。愛犬をしっかりと躾けられた、飼い主の言うことをよく聞く子に育てたいのであれば、飼い主自身に日常的にトレーニングをするという心構えが必要です。しつけトレーニングというのは飼い主と愛犬の共同作業と言えます。しつけ教室に週に1回通えばそれで十分、というわけではありません。毎日、トレーニングに時間を割く必要があります。

飼い主の都合に愛犬を振り回さない

目標を高く掲げることには何の問題もありません。ですが、愛犬のトレーニングの進捗・年齢・性格・犬種の気質・トレーニングのレベル等に基づいて、現実的に達成できるか考えてみてください。必要であれば、大きな目標に向けて、小さな目標・ゴールを設定した方が良い可能性もあります。しつけ教室や、子犬の保育園に通っているのであれば、トレーナーの方に相談してトレーニング計画を立てることも1つの方法です。トレーナーの方はこういった専門的なことを聞かれると嬉しいものです。丁寧にアドバイスをしてくれるはずです。(アドバイスがもらえないようであれば、トレーナーを変えることを考えた方がいいでしょう。)

トレーニングを急ぎすぎない!

トレーニング中の犬は興奮状態になりやすいです。犬に基本的なマナーやトリックを教えるためには、興奮を抑えてトレーニングの基本に集中することが大切です。基礎トレーニングを飛ばして、いきなりレベルの高いことに挑戦しても、結局飼い主がやりたいことと、愛犬ができることにギャップが生まれ、再度基礎からトレーニングをすることになるでしょう。

トレーニングを急ぎすぎたり、ハードスケジュールで取り組むと犬の健康面に影響が出る可能性があります。短期的な影響ではなく、生涯にわたる悪影響です。子犬の頃は体がまだ成長しきっていない段階です。この時期に体への負担が高い行動、例えばジャンプや素早くジグザク動くこと、高いところへの昇り降り、などをさせすぎると関節にとっては超過負荷となりかねません。犬のしつけトレーニングも健康第一で取り組みましょう。

愛犬が楽しくトレーニングできている確認していますか?

トレーニングは愛犬が自信を持って終えられるようにしましょう。後ろ向きな気持ちや、上手くいかず諦めるように終える事はあまり良くありません。また、トレーニング中は常に愛犬が楽しく前向きな気持ちでいられる工夫をしてあげてください。人間のペースではなく、犬のペースで、愛犬があなたの指示に従える範囲でトレーニングをすれば自然と犬は前向きになるはずです。トレーニングをしていればご褒美のおやつがたくさんもらえますからね。レベルを急にあげすぎると、犬は混乱や欲求不満に陥り、トレーニングはもう嫌だとなってしまいます。小さな成功体験をたくさん積ませることが、トレーニングにおいて重要な要素です。

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レベルを急に高く上げても犬はついてこれません。人間が犬の成長速度に合わせてあげましょう!

他犬と愛犬を比較しない

インターネットのおかげで、しつけ教室に通わなくとも、自分たちでしつけ方法を容易に探せる時代になりました。しかしその一方で、愛犬と他の犬を簡単に比較できてしまえるようになってしまいました。とてもよく訓練された犬、ドッグスポーツで活躍している、こういったトップレベルの犬の動画は探さなくとも簡単に出てきます。

他の犬と比較するのはとても簡単です。その結果、愛犬の現在のレベルとはかけ離れて高いレベルの行動を期待してしまう、といった状態に陥りやすい時代とも言えます。ネットで投稿されている犬の姿は、上手くいった瞬間のみを切り取っているかもしれません。普段はきっと、もっと失敗も多いことでしょう。他の犬と比較することなく、愛犬のペースで少しずつトレーニングを積み重ねてください。

頭の中の理想と戦わない!

また、自分の頭の中で「犬はこうあるべき」「このトレーニングをしたから、おとなしい性格になるはず」といった理想にこだわりすぎるのも問題かもしれません。犬は犬種の通りの性格になるとは限りません。その子の元々持っていた気質や育った環境により大きく左右されます。愛犬の性格を尊重してその子にあった生活を送るようにしてください。

今日のまとめ

・愛犬ができることを正確に知ろう

・その上で現実的な目標設定を立てる

・できないことにイライラするのではなく、できる範囲で成功体験を積む

・愛犬のペースでトレーニング

・比較はする必要なし

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今日も最後までお読みいただきありがとうございます!ではっ。