犬の年齢を人間に換算する方法とは？犬の1歳=人間の7歳という考え方はもう古い!!

犬の1歳=人間の7歳はなぜ信じられている？

1950年以降、犬の年齢を人間で例える時の目安として、犬の1歳=人間の7歳に相当するという説が一般的に使われていました。昨今までのとても長い間この説が信じられていますが、犬の年齢はそんなに単純に計算できるものではありません。

科学的な根拠はないにも関わらず、未だに多くの人が犬の1歳=人間の7歳という説を信じています。この説が広く信じられた根拠としては、当時の人間の寿命がおよそ70歳、犬が10歳まで生きるという、とてもざっくりとした統計です。

ペット業界によるマーケティングの結果!?

また、犬の1歳=人間の7歳説はペット業界のマーケティングによるもの、という見方もあります。人間と比較して犬はこんなに早く老化する、だから病院に連れて行こう、良い食べ物を食べさせよう、という運動の一環という説です。

新しい犬の寿命の目安はこちら

アメリカ獣医学は、一般的なガイドラインとして次のような分類をしています。

※中型犬をモデルに計算

他にも考慮すべき点はいくつかあるため、上記の目安が全ての犬にとって正しいとは言えません。

シニア犬とは一般的に何歳から？

大型犬と小型犬ではシニアの基準が違う

小型犬の場合7歳を目安にシニア、つまり老犬の仲間入りと考えるのが一般的です。ですが、犬生が7歳以降も長く続くということは多くの飼い主が分かっていることでしょう。

大型犬は小型犬と比較して、寿命が短い傾向にあります。5~6歳でシニア犬の仲間入りと言われています。

そもそもシニア犬とは？

シニア犬というのは、犬が人間より早く老化することを前提に、年齢による問題が起きてくる年齢の目安です。昔から一般的に信じられているような、犬の1歳=人間の7歳で計算できるものではないことを覚えておいてください。

1つの例としてグレートデーンという犬種を紹介します。(上記画像の犬がグレートデーンです)大型犬の中では比較的有名なので、名前を聞いたことがある、という人も多いはず。成犬の体重は50kg前後にもなるほどの大きさです。この犬種の平均寿命は約7~10歳と言われています。あくまでも目安ではありますが、グレートデーンの4歳は人間で言うところの35歳に換算されます。

犬のサイズと寿命の関係性

犬の体重と寿命の間にどのような関連性があるのかについては、実はまだ解明されていません。一般論として、哺乳類の中で大きな種(象やクジラ)は寿命が長い傾向にあります。ではなぜ、犬に限っては、大きな犬種よりも小さな犬種の方が長生きなのでしょうか？

犬は体重が増える毎に寿命が短くなる傾向

ある科学者は、犬の体重が約2キロ増える毎に、寿命が1ヶ月短くなると考えています。確固たる理由はまだ見つかっていませんが、いくつかの可能性が考えられます。1つには、大型犬は加齢に伴う病気にかかりやすく、犬の成長とともに細胞異常増殖や癌に起因して死亡する可能性が高くまることがあります。今後の研究によって、犬の大きさと寿命の関係性が解明されるかもしれません。

サイズ別、犬の年齢換算表

*AKCサイトを参考に作成

大切なことは犬の健康寿命

愛犬家はただ犬の寿命が延びるのではなく、犬の健康寿命が延びることを願っていることと思います。もちろん犬の老化を遅らせて、健康寿命を伸ばす方法についても研究は進んでいます。犬の寿命については、これからの研究で新しくわかることが増えてくるでしょう。

犬の年齢を人間の年齢に換算するかどうかに関わらず、犬は成長し年を重ねていきます。年齢ごとにそれぞれ違った美しさや魅力があるはずです。シニア犬になればそれだけの犬生経験や知識も増えて、シニア犬ならではの行動や新しい発見にも出会えることでしょう。

今日のまとめ

人間にとって、犬と過ごす時間は人生の中での5分の1にも満たない年月かもしれません。反対に、犬にとっては飼い主家族と過ごす時間が犬生の全てです。少しでも長く元気で愛犬と過ごせるよう、普段から健康状態には気を遣いたいですね。飼い主以外に愛犬の健康状態を管理できる存在はいません。

バード

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