初級トリック”スピン”の教え方~ポイントは合図を出すタイミング

”スピン”はトリックの中でも簡単に教えられる部類に入ります。新しく子犬を迎えたばかりで、何かトリックを教えさせたいという方におすすめ!

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今日の記事もぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

6ステップで身に付く”スピン”の教え方

  1. おやつを使って犬の注意を引きます。
  2. おやつを愛犬の鼻の高さでもち、円を描くようにゆっくり回します。愛犬がおやつを追うようにしてください。
  3. 愛犬が1周回れたらご褒美のおやつをあげます。何度も繰り返して、回る動きを愛犬に慣れさせてください。
  4. 手を追いかけるようになってからようやく、”スピン”や”まわれ”等の決めた合図を使います。合図を出したら手で誘導しながら愛犬を回してください。
  5. 何度か繰り返したら、言葉による合図と手による誘導を行うまでの時間を長くします。手の誘導なしで愛犬が回ることができたら多めにご褒美をあげましょう。
  6. 繰り返しです。できるようになったら、ご褒美をあげる頻度を2回3回、回った後、と減らしていきましょう。
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ポイントは、”スピン”等の合図となる言葉は、愛犬がある程度動きを覚えてから使うこと!

なぜ初めから合図となる言葉を使わないのか

もちろん理由があって”スピン”という口頭による合図を、トレーニングの初期では使わないようにしています。トレーニングの初期の段階では、犬は”スピン”が何を意味するのかわかりません。この段階で”スピン”を何度も繰り返してしまうと次の2つのことが起こる可能性があります。

1つは”スピン”という言葉を意味のない言葉と認識してしまうこと。今後正しいスピンの動きができるようになっても、”スピン”という口頭での合図と結びつくまでには余分な時間がかかってしまいます。

2つ目は”スピン”を別の行動をする合図と認識してしまうこと。”スピン”と言った後、おやつを使って犬を回そうとしていると、犬がこの一連の流れを遊びだと考えてしまうかもしれません。スピンが遊びの時間という合図だとあなたの愛犬が認識してしまうと、なおすのには時間がかかるでしょう。

スピンができたら次は”ターン”を練習

ターンとは”スピン”と反対周りで回るトリックのこと。合図は仮に”ターン”としますが”逆回り”でも”くるくる”でも合図はなんでも良いです。ただ、愛犬を混乱させないように、1度決めたら変えないことが望ましいです。

反対周りの教え方も上記と同じです。おやつで誘導する方向を逆にするだけです。

”スピン”を練習する際に気をつけたいポイント

”スピン”がうまくできない犬に教える方法

”スピン”をほんの数回のトレーニングで覚える犬もいれば、回っている途中で止まってしまう犬もいます。

この場合、初めから一周回れなくとも、半分回れただけで褒めてご褒美をあげましょう。おやつを追いかけて動くことができればご褒美がある、と犬が理解すれば、一周回ることも難しくはないはずです。

おすわりの姿勢から全く動かない犬も稀にいます。おやつをもらおうと、教えられた”おすわり”のポジションでずっと待っている子です。とても賢い犬なので、一度遊びのルールを理解すれば新しいことを身につけるのは早いです。こうったケースでは、まず犬がおやつを追いかけて動くようにしたいので、犬が顔をおやつの方向へ動かしただけで褒めてご褒美をあげてください。体が動いたら褒めて、足が動き始めたらしっかりとおやつを追いかけさせましょう。

周りすぎで目も回ってしまうかも

犬も人間と同じように、回りすぎると酔ってしまします。トレーニングが長すぎると目眩を感じたり混乱した状態になってしまうかもしれません。特に子犬をトレーニングする場合は気をつけてください。自分で制御できずに、おやつをもらおうと回りすぎてしまう子犬もいます。回ることで体調が悪くなる、と犬が自覚してしまうと回ってくれなくなるので、トレーニング時間には気をつけてください。

当ブログでは主にクリッカーを使ったトレーニング方法を紹介しています。クリッカーは犬に正しい行い、練習している動きを理解させるのに本当に便利です。犬をしっかりとしつけたい、問題行動を無くしたいという方の参考になれば幸いです。

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今日も最後までお読みいただきありがとうございます!ではっ。