“おすわり”ができれば”伏せ”はいらない?そんなことはありません。
”伏せ”ができる最大のメリットは犬自身が落ち着けることです。今回の記事では以下3項目に関してまとめております。”伏せ”トレーニングは”おすわり”ができるワンちゃんが大前提です!”おすわり”のトレーニング中の子はこちらを参考にまずは”おすわり”をマスターしましょう。
- 愛犬が”伏せ”をマスターすることのメリット
- 伏せができるようになるまでの5ステップの教え方
- 遊びの中でのトレーニングの取り入れ方
今日の記事もぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
人間にとっての”伏せ”のメリット
犬を落ち着かせたい時の姿勢として”伏せ”を覚えさせられる。”伏せ”の姿勢は犬にとってもリラックスできる姿勢、つまり安心できる姿勢です。
遊びの途中に興奮しすぎている時に”伏せ”で愛犬を落ち着かせることもできます。次の指示も聞かせられやすいです。疲れ知らずの子犬にとっては休みの合図としても使えます。
犬にとっての”伏せ”のメリット
”待て”ができるようになる。”お座り”の姿勢と”伏せ”の姿勢で”待て”の指示を出した時、長く”待て”ができるのは”伏せ”の時の姿勢です。2つの姿勢を比べればイメージしやすいでしょう。”お座り”の姿勢からは足を踏み出すだけで歩けてしまいます。一方、”伏せ”の姿勢からは起き上がる、というアクションが必要になります。
小さなことですがこのアクション1つあるか無いかで”待て”成功率は全然違います。愛犬が飼い主の”待て”の指示が聞けないと怒られるだけではありません。信号待ちや、自転車追いで待てができずに交通事故、、といった最悪のケースもありえます。
まずはあなたの愛犬を座らせます。愛犬がお座りをしたらおやつを愛犬の鼻の前に持っていきます。匂いを嗅がせてそれが”おやつ”であることがわかるようにしてあげてください。
おやつをゆっくりと前足と前足の間までさげていきます。途中でワンちゃんが立ち上がってしまったら、おすわりをさせるところからやり直しです。愛犬が”伏せ”をできたらすぐに褒めて、ご褒美のあやつをあげましょう。
伏せを教えるワンポイントアドバイス①
いくつかおやつをお持ちの場合は匂いの強いおやつがおすすめ!
伏せを教えるワンポイントアドバイス②
一見すると”伏せ”をしているように見えても、肘が地面についていないことがあります。おやつを地面までおろしても完全に”伏せ”をしない場合は一度仕切り直しましょう。立ち上がらせて”お座り”からやり直しです。ご褒美はあげてはいけません。
ステップ1を繰り返します。1回2回出来ただけでは身につきません。コンスタントに、愛犬が”おやつ”を追いながら”伏せ”の体勢ができるようにします。
ここから少しずつ発展させましょう。
両手におやつを持ちます。やることはステップ1と同じです。ただし”伏せ”の体制ができた時のご褒美のあげ方が違います。これからは”おやつ”を持って地面に下ろした手ではなく、別の手からご褒美のおやつをあげましょう。
伏せを教えるワンポイントアドバイス③
なんで両手でおやつを持つの?と疑問に思われるかもしれません。理由は愛犬が”伏せ”をした際にずっと地面を嗅がずに、顔を上げて飼い主を見る癖をつけたいからです。
さて、ここから”おやつ”なしで”伏せ”に挑戦していきます。”おやつ”を手に持たず、先ほど前と同じように手を床に下げて”伏せ”と指示を出します。
もしあなたの愛犬は”伏せ”をしないで飼い主の手を見つめているだけの時。この場合は親指と手のひらで”おやつ”をはさみ、(”伏せ”の指示を出す時の手のポーズです)手を床まで下ろします。愛犬が”伏せ”の姿勢になったらすぐに褒めておやつをあげましょう。
これを3回繰り返して、4回目の時に同じ手の動きを”おやつ”なしで行います。こうすることで食べ物なしで”伏せ”のコマンドを認識できるようになります。
まだこの段階では、”伏せ”という指示で伏せているのではなく、手の動きで伏せている犬がほとんどです。このステップで”伏せ”という声だけの指示で”伏せ”ができるようにトレーニングしていきます。
”伏せ”と言って、3 秒待ってから手の動きで指示を出し、横になったらすぐにご褒美をあげます。これを数回繰り返します。ここから声による”伏せ”という指示と、手の動きによるガイドまでの秒数を増やしていきます。
これであなたの愛犬は”伏せ”の声の指示のみで横になることを理解します。最後のステップではご褒美の”おやつ”の報酬を段階的に減らしていきます。ただし、必ず褒めてあげてください。”伏せ”の指示通りの動きができたらおやつがなくても絶対に褒める!これは新しいことを教える時は徹底するようにしてください。
おやつの段階的な減らし方
急におやつを減らすと、今までやっていたことを全て忘れてしまうかのように”伏せ”ができなくなる犬もいます。”伏せ”のトレーニング初期段階ではまだご褒美目的でなければ指示に従えないこともあります。どのようにおやつを減らしていくのか。
”伏せ”という声だけの指示ですぐに愛犬が伏せた時はおやつをあげてください。伏せをするまでの動きが遅かった時は褒めるだけ、おやつは無しです。遅くとも伏せの指示に従ったのであれば忘れずに褒めてあげましょう。
トレーニングをしていると、犬もおもちゃや他の人、環境に気が散ることもあります。そんな時におやつをあげるもの良いです。
伏せを教えるワンポイントアドバイス④
ステップ1〜ステップ5までを通じて意識すると良いことが1つあります。それは、ご褒美の”おやつ”をあげる前にまず褒めるということです。褒めてからご褒美の”おやつ”がもらえる、これを愛犬にとっても当たり前と認識させていきましょう。また、これは”伏せ”のトレーニングだけに関わらず、普段からおやつをあげるときは褒めてからとすると良いです。
そうすることで、愛犬がとった行動に対して”おやつ”なしで愛犬が良い行動をしていることを伝えられます。
褒めていることが愛犬に伝わっていなければ、愛犬も飼い主がただ遊んでくれているだけと勘違いしてしまいます。褒めてからご褒美は1番簡単にできる愛犬との絆の深め方です。
トレーニングを1日やれば身に付くというわけではありません。なので何日もステップ5を繰り返し行う必要があります。ですが、普段の生活から少しずつ”伏せ”を行うことで身に付くまでの期間を短くすることができます。
愛犬がおもちゃで遊ぶときに”伏せ”を教える方法
その1つがおもちゃで遊ぶ時です。例えばボールを投げる遊びや、ロープの引っ張りっこ遊びをする前に”伏せ”の指示を出すようにします。見事”伏せ”ができたらご褒美に”おやつ”ではなくおもちゃがもらえるということです。
この時もおもちゃをあげる前に必ず褒めることを先にしてください。
なぜ先に褒めてからご褒美なのか
褒めるという1ステップがなくいきなりご褒美がもらえると、ご褒美が無いと指示を聞かない癖がついてしまう子がたまにいます。もしくは手にご褒美を持っていないのを見て、指示を聞かなくても良いと判断してしまう子も。1度その癖がつくとなおしていくのはなかなか大変。
なので飼い主のコマンドに従えたらまずは褒める、というのが大切です。ご褒美がもらえるのは褒めてもらってから。
・簡単5ステップでできる”伏せ”の教え方
・愛犬が落ち着くためにも”伏せ”はできた方が良い
・できたら褒めることが1番大切
・ご褒美は褒めた後にあげる
今日も最後までお読みいただきありがとうございます!ではっ。