子犬に教えるハウストレーニングとクレートの重要性についての9つのポイント

  • ハウストレーニングは犬を閉じ込めるのではなく自分だけのスペースを作り、不安を和らげるために行う。
  • おやつやゲームを活かして、クレートと楽しい感情を結びつける。
  • ハウストレーニングは6ヶ月かかる覚悟で根気強く取り組む。
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今日の記事もぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

そもそもハウスとクレートの使い方について

多くの飼い主は、家具を壊さず外でトイレをしてくれるような、行儀の良い犬になることを望んでいるはずです。ハウス(クレート)トレーニングは行儀の良い犬になるためにも重要な要素です。飼い主のためだけでなく、犬にとってクレートが安全な環境と認識できるようにしっかりとトレーニングしていきましょう。

多くの人が、「ケージに入れられている」「可哀想」と人間のエゴ的視点で見てしまいがちです。ですが犬は本体、洞窟に住む生き物であり、多くの犬種は小さく囲まれている場所を好みます。クレートの中は犬に安心感を与え、子犬の頃から適切なしつけをしていれば、不安を和らげるのにも役立ちます。

ハウスの中にクレートは必須

ハウスとクレートは明確に分けるようにしてください

ハウスは大きなスペース、ドッグサークルと検索したら出てくるようなものが望ましいです。この中であれば愛犬が自由にしていられるスペース、という意味合い。

対してクレートはハウスの中にあるさらに狭いスペース。そこの中に入れば落ち着いて安心していられる、という環境にしていきましょう。私は”ハウス”と合図を出せば、クレートの中に戻るようにしつけることが望ましいと考えています。そのためこの記事内でも、”ハウス”=ドッグサークル内に戻る指示、ではなく”ハウス”=クレートに戻るという意味合いで統一して書いております。

ポイント①愛犬に適切なクレートを選ぶ

どんなトレーニングをするにしても、耐久性があり快適に過ごせるものが理想です。暗闇で眠ることを好む犬種にとっては密閉されたクレートが適切です。それ以外の子には密閉性が少し低いワイヤー型のクレートの方が良いでしょう。

キーポイント

犬にとって大きすぎるクレートを購入しないように!

大き過ぎてはクレートの役割である、安心できる空間とはなりません。ただし、子犬の時期と成犬になってから使用するクレートを分ける必要はありません。成犬時の大きさに合わせたものを購入すれば大丈夫です。ブリーダーさんから子犬を譲り受けた場合は、上記2つのうち、どちらのタイプを使っていたか確認しておき、同じタイプのものを使うようにしましょう。

ポイント②クレートが安心できる空間と認識させる

クレートとリラックスした感情を結びつけることで、安心するためにクレートにいることが習慣化していきます。

犬が遊んでいるときにハウスの指示を出すと、犬は”もっと遊びたい”、”クレートに閉じ込められた”と感じる事でしょう。しかし、犬が落ち着いているときにクレートに案内することで、犬はクレートを休憩するところ、ゆっくりする場所と認識できます。まずは10分間クレートにいることから始めて、少しずつクレートに慣れさせましょう。

ポイント③愛犬に合わせた環境づくり

快適な場所を作ろうと、ベッドやタオルをクレートの中に入れることが一般的です。ですが全ての犬にとってベッド等が必要というわけではない、ということを覚えておいてください。ベッドをおもちゃと見なすかもしれないし、トイレとして使ってしまうかもしれません。

もともと犬は硬い表面で寝ることを好む子が多いです。実際に、クレートにベッドを入れているのに中で寝てくれない、という子で、ベッドを取ったらクレートの中で寝るようになったというケースもあります。トライ&エラーの繰り返しになるかもしれませんが、犬を観察して何が必要か見極めるようにしましょう。

ポイント④クレートの中に自ら入った時はご褒美をあげる

クレートの中は落ち着く、だけでなく楽しい場所であると教えることが大切です。

一般的に”コング”と呼ばれるような、中におやつを入れられるおもちゃが、ハウストレーニングには最適です。クレートの中で長時間いることにも慣れ、退屈しないだけの充分な刺激を与えることもできます。振り回したり、引っ張り合いっこに使うおもちゃはハウストレーニングにはあまり向いていません。落ち着いたリラックスした感情ではなく、興奮した感情をクレートと結びつけてしまうことになります。

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ポイント⑤クレートの中に長時間いさせない

当然ですが、愛犬にはクレートの中にいるだけでなく、おもちゃで遊んだりトイレをしたり、ご飯を食べる時間が必要です。犬は自分が寝るところを汚したくないので、通常何も教えなくとも寝るところとトイレは分けるようにします。しかし、クレートの中にずっといれば、クレートの中でトイレをしてしまうかもしれません。

それは飼い主にとっても、犬にとっては嬉しいとではありませんね。

ポイント⑥クレートを使って愛犬と遊ぶ

愛犬にクレートに悪いイメージを結びつけさせてはいけません。楽しい場所、安心できる場所と思わせるために、子犬の頃から、自分の意思でクレートに入るような遊びをすることが大切です。

おすすめの遊び方は、クレートの中におやつを隠したり、ボールを入れること。何度も繰り返していると、何もしていなくともクレートに何かあることを期待して自分から帰っていくようになります。

ポイント⑦クレートの中では何も付けない、着ないのが基本

犬がクレートの中にいるときは、首輪を外すことが望ましいです。

滅多に起きないことですが、クレート内の金具に引っかかって首が閉まる可能性があります。特にワイヤー型のクレートを使う場合は注意してください。密閉型のクレートと比べて引っかかりやすい作りとなっているものが多いです。首輪が引っかかったことにびっくりして暴れた結果、余計に首がしまってしまうこともあり得ます。

ポイント⑧クレートの中で1人で過ごす時間を増やす

犬がクレート内で過ごすことに慣れてきたら、1人でクレートで過ごす練習をしましょう。

いきなり数時間も1人にするのではなく、最初は数分、数十分から始めていきます。数分経ったら戻ってきてご褒美をあげるようにします。クレートから出しておやつをあげるのではなく、クレートの中でおやつをあげてから出してあげるようにしてください。

これは1人でお留守番をさせる訓練にも繋がります。最初は少しの時間1人で過ごすことに慣れさせ、少しずつ1人で過ごす時間を長くしていきましょう。

ポイント⑨根気強くトレーニングをする覚悟を持つ

少なくとも6ヶ月間、毎日少しずつ”ハウス”(クレート)トレーニングをする心構えでいてください。特に子犬は成長するにつれて、性格や行動が少しずつ変わります。一度はできていたけど、急にクレートに入らなくなった、ということもあるかもしれません。「やり方がダメだっのかな?変えた方がいいかな?」と思うかもしれませんが、一貫したハウストレーニングを続けてください。方法を変えることで犬は混乱し、ますますハウスを嫌うようになるかもしれません。

アクティブな子にはソフトクレートという選択肢

最後に、「子犬と一緒にお出かけしたい」「たくさん旅行に行くつもりである」「ドッグスポーツを楽しみたい」という場合は外出先に持っていきやすい、下記のようなソフトタイプのクレートがおすすめ。

クレートの1番の役割は犬に安心感を与えることです。外出時のみのソフトクレートを使うのではなく、普段からソフトクレートを使い、どこに行ってもソフトクレートの中にいれば落ち着ける、という環境を用意してあげることが大切です。

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