子犬をお家に迎えたばかりの数ヶ月の間は、人生の中でも幸せな時期ベスト3に入るほど、何をしても楽しいものです。それでも、時には幸せを自分で掴み取りに行く必要があるタイミングがあります。そう、初めてのお風呂のことです!お風呂を幸せな時間とするか、大変な労働で楽しくない時間とするかは最初のお風呂の体験で決まると言っても過言ではありません。
少し大袈裟に書きましたが、子犬が初めて何かを体験した時にどのように感じるかによって、その後の行動が変わるのは事実です。今回の記事では子犬をシャワーする方法を9ステップでまとめました。愛犬がお風呂時間を好きでいてくれたら、飼い主の負担が減ること間違いなし!特に中型犬・大型犬には必須レベルのスキルです。
今日の記事もぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
犬をシャワーする前にしなければいけないことがあります。それは犬用シャンプーとコンディショナーを買うこと。いくら高品質のものでも人間用のシャンプーを使ってはいけません。そして犬用シャンプーの選び方は、飼っている犬種の被毛の長さや種類によって適切なものが違います。長い/短い、シングルコート/ダブルコート、太い/細い等、犬の毛は人間以上に個性があります。
ブリーダーさんから子犬を引き取っていれば、ブリーダさんに聞くのが1番確実です。彼らはその犬種のエキスパートですからね。もしペットショップから購入していれば、狂犬病の予防接種に行った際に、おすすめのシャンプーを動物病院で聞くのも良いでしょう。ペットショップでおすすめを聞くことはお勧めできません。スタッフさんは犬のプロではないので、とりあえず売りたいものをお勧めされる結果になります。
シャンプーの選び方について、一般的なアドバイスが1つあります。それは短毛・スムースコートの犬種には油分多め、長毛・ロングコートの犬種には保湿効果が高いものを選ぶということ!
「子犬は何ヶ月からシャワーをしても良いの?」
初めて犬を飼う家庭ではさまざまな疑問が出てくることでしょう。初めてのシャワーのタイミングもそんな疑問の1つかと思います。私は生後8週間からシャワーはOKと考えています。生後8週間の子犬というと、お家に迎え入れてすぐのタイミングですね。愛犬を飼っている間は、シャワーの時間から逃げることはできません。早い段階で犬がシャワーに慣れていた方が後々楽ができます。そして子犬にとって生後8週間というのは、社会化の時期から考えてもとても重要なタイミングです。この時期にシャワーを楽しく教えられれば、成犬になった時の問題は起きにくくなるでしょう。
大切なことは、初めてのシャンプーを子犬にとって楽しい経験で終わらせることです。そのため、100%しっかり洗う必要は全くありません。最初はお風呂場に入って水遊びするだけで十分です。場合によってはただお風呂場に行って遊ぶだけでも良いでしょう。少しずつシャワーを浴びることは何も怖くない、むしろ楽しい時間と洗脳するように教え込みましょう!
子犬がまだ生後数2~3ヶ月という段階では、そもそもシャンプーを使う必要はありません。ぬるま湯で洗い流すだけでOKです!子犬の肌はシャンプーの刺激に耐えられない可能性があるためです。また、犬は人間ほど暖かいお湯には慣れていません。必ずぬるま湯で洗うようにしましょう。最大で37度が限度です。これより熱くはしてはいけません。
子犬期のシャワーはあくまでも、愛犬に慣れさせるための練習と割り切ってください。本当に綺麗にしたいときは濡れたタオルで拭いてあげるくらいがちょうど良いです。シャワーに慣れると同時に、ドライヤーの音や風に慣れさせる練習も同時にできると良いでしょう。
子犬が生後3~4ヶ月になったら、初めてのシャンプー、コンディショナーのタイミングです。
STEP①で触れた通り、ブリーダーさんが使っているもの、もしくはオススメのシャンプーを聞くのが1番良いです。犬種によって適切なシャンプーが違ってくるので一般的なアドバイスしかできませんが、スムースコートには油分多め、ロングコートには保湿効果が高いものが良いでしょう。シャンプーについては下記でもまとめています。
子犬のシャンプーは成犬のシャンプーよりも難しいです。人間の赤ちゃんもそうですが、自分で目や耳・口の中に水が入らないようにすることができません。なので飼い主が、水が間違ったところへ入らないように気を使う必要があります。毛の流れに沿って水をかけ、ブラシをする時、ドライヤーをする時も、毛の流れに沿って優しく行います。
最近では、犬の目に入っても大丈夫というようなシャンプーも出ていますね。ティアレスシャンプーのような商品です。ですが全く痛くないかというとそういうわけではなく、あくまでも低刺激タイプ。目に入らないように注意が必要です。耳に水やシャンプーが入ってしまうと炎症、感染症の危険もあります。顔周辺は、子犬の時期はシャンプーを使わないか、最小限に留めるようにしましょう。また、耳を手で塞いで水が入らないようにすることも有効的な手段です、
シャンプーでゴシゴシする以上に大切なこと、それはしっかりと汚れと泡を洗い流すことです。犬の毛はあなたが思っている以上に泡が残ってしまいます。もう洗い流せたかな、と思ってから更に洗い流してください。
せっかくシャンプーをしても、シャンプーの成分が残っていると肌の炎症や、痒みで、犬はシャンプーに入る前より不快に感じてしまうかもしれません。
犬の体の部位の中でも、お手入れが1番必要になってくるのは皮膚と毛です。シャンプーは汚れと一緒に、体を守るのに必要な油分や水分まで流してしまいます。皮膚を乾燥から守ためにコンディショナーを使う必要があります。コンディショナーもシャンプーと同様、しっかりと洗い流してください。「乾燥から守ためなら少しぐらい残っているぐらいがいい」は、絶対にダメ。しっかりと洗い流しましょう。
人間の肌もそうですが乾燥しすぎると痒みが出てきます。たまに、とても痒そうにしている犬を見かけることがありますが、乾燥が原因の犬も一定数います。しっかりと乾燥から守り、皮膚と毛の状態を健康に保ちましょう。
洗い終わったら最後はドライ!濡れたままで自然乾燥はやめましょう。水分残っていると、毛が汚れを拾ってしまいます。また、自然乾燥をしていると痒みにもつながります。
人間が使うドライヤーと同じものを使って大丈夫です。毛の流れに沿って乾かしてあげましょう。もちろんドライヤー前のタオルドライも忘れずに!
犬の毛は汚れだけでなく、油分も溜まっていきます。犬種にもよりますが、月に1回は行う必要があります。子犬の頃にシャワー訓練を行うことは、犬の生涯にわたって良い影響を与えます。月に1回の面倒くさいシャンプーの日ではなく、楽しめる日になることを願っています。
これからも犬との生活を楽しんでください!
今日も最後までお読みいただきありがとうございます!ではっ。