子犬の飼い主がやってはいけない5つのこと!社会化の間違った認識を改めましょう!

子犬を新しく迎えたばかりの頃は、多くの人があなたに犬の飼い方のアドバイスをしたがります。家族友人はもちろん、散歩中やドッグランに行けば犬の飼い主の先輩として、見知らぬ人からもアドバイスをされるもの。ですが、本当に有益なアドバイスとはなんでしょうか?取り入れるべきアドバイス、聞かない方が良いアドバイス様々ある中で、この記事では、子犬の飼い主が絶対にやってはいけないこと5つをまとめました。

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今日の記事もぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

①社会化トレーニングを軽視してはいけない

そもそも子犬の社会化とは?

子犬の時期の中でも特に重要な期間が最初の3ヶ月です。この期間の過ごし方で成犬になった時の行動、癖、過ごし方のほとんどが決まると言っても過言ではありません。正しく社会化された子犬は、どんな環境でもすぐに慣れ、混乱や興奮することは滅多にありません。一方で、社会化が不十分な子犬は自信の無さや恐怖から、威嚇や問題行動が増えがちです。

ペットショップではなく、ブリーダーから子犬を迎えることの1番のメリットは、1番大切な子犬の2ヶ月間のうちに適切に社会化訓練してくれるということ。もちろん、家に迎えてからも社会化トレーニングは大切であり、その責任は全て飼い主であるあなたにかかっています。

子犬の社会化についての間違った認識

子犬の社会化について勘違いされがちな事が1つあります。それは、子犬の時期に多くの人や犬に会うことが社会化だと認識されていること。もちろん新しい人や犬と触れ合うことは大切ですが、社会化とはそれだけを指すわけではありません。子犬に多くの新しいことを経験させることが社会化トレーニングです。それも子犬にとって楽しく、前向きな姿勢で新しいものに触れることが大切です。例えばコンクリートや鉄製の普段ふれない地面や、掃除機や車の騒音、猫などの見慣れない動物など、日常にある新しいものすべてが対象です。

これらの新しいものに触れる時は、子犬にとって楽しくて価値のあるもの、と思わせる工夫をするということです。社会化の時期において新しいものに対して恐怖を抱かせてはいけません。そのため、新しいものに慣れさせようと、子犬が嫌がっているにも関わらず、無理やり他の犬と遊ばせようなどとしないことが重要です。1つのネガティブな経験が、社会化のための他の挑戦にも影響を与えかねません。新しいものに触れる時は常に、ご褒美や褒め言葉など、子犬にってポジティブなもの関連付けてあげることが望ましいです。

②あまりにも早く部屋の中で自由にしてはいけない

家に子犬を迎えてすぐに、家の中を自由に歩かせることは思いがけない結果が待っているかもしれません。トイレトレーニングに失敗するだけでなく、子犬自身の怪我につながる可能性もあります。薬等の誤飲は命に関わる問題です。かじりやすい高さにあるコンセントを齧ってしまえば、、どうなるかは想像できますよね。家の家具を壊されないためだけでなく、子犬の安全を考えても家の中を自由にさせすぎない、というのは大切です。

子犬に常に注意を払えないなら自由にしてはだめ

可能であれば常に誰かが子犬に注意を払ってあげることが望ましいです。あなたが後ろを見ている間や、部屋に居ない間に、スリッパや家具を噛むなどの習慣を身につけてしまうかもしれません。特にボーダコリーやトイプードルの様な賢い犬種であれば、なおさらです。こうような犬種は自分たちで楽しいことを見つけ出すので、あなたがいない間の過ごし方にも注意を払う必要があります。問題行動を起こしてから対処するのではなく、問題行動を起こす前に防止する方が簡単です。例えば、子犬の相手をしてあげられない時や、部屋で1人にするときは噛みごたえのあるおもちゃをたくさんあげる、などです。

子犬を部屋の中でフリーにしても良い目安は?

子犬を見ることができない時は、ケージやクレートに入れてください。クレートトレーニングがとても役立つはずです。犬用のサークルではなくベビーサークルを私はお勧めしています。犬用ものよりも安く、形を部屋に合わせて自由に変えられるのものが多いです。加えてデザインがポップ。犬種にもよりますが、高さは60cm以上あるものが望ましいです。クレートはサークルの中に設置してください。

子犬を完全に部屋の中でフリーにしていいのは、トイレトレーニングが終わり、噛んで良いもの、ダメなものがわかるようになってからです。いきなり家の中の全てでフリーにしていいわけではありません。1部屋ずつ順番に慣れさせましょう。

一貫性のないしつけをしてはいけない

毎日行うことを習慣化してストレスを減らそう

日常の習慣化というのは犬にとっても楽なものです。特に子犬の時期に教えることがあなたと子犬とのルールともなります。子犬たちはいつご飯を食べ、散歩に行き、遊んで昼寝をするのかを楽しみにしています。子犬が予想できるようになれば、無駄な混乱やストレスを最小限に抑えることにつながります。また、習慣化されたご飯によって、トイレの時間を予想できるのため、トイレトレーニングのためにも毎日の習慣化は大切です。

あなたのライフスタイルに合わせたスケジュールをたて、それを習慣化させましょう。子犬を喜ばせて、ストレスに起因する問題行動をおさえることができます。

飼い主も習慣に従おう

生活においてのルールやマナーを守らせることも大切です。もしスーツを着ている時に子犬があなたに飛びつかない事をルールとしたければそのように教えましょう。あなたが一貫してスーツの時は遊ばない、という姿勢が大切です。たまにならいいか、と1度でも遊ぶことで習慣化されなくなり、子犬は混乱してしまいます。

また、一緒に住んでいる家族全員が同じルールに従ってしつけ、トレーニングをすることが重要です。

④子犬がしつけができる時期まで待ってはいけない

可愛い時期にこそしつけを徹底しよう

しつけトレーニングを始めるのに最適な年齢はいつか?今すぐです。生後3ヶ月、4ヶ月からはじめましょう、なんてことはありません。子犬があなたの家に迎え入れられた頃には、子犬はすでに新しい事を学習する能力は十分に備わっています。トイレトレーニングばかりに集中しすぎて基本的なしつけが疎かになっていませんか?子犬の時期が1番可愛いのはわかりますが、基本的なしつけを後回しにすることで可愛い子犬が悪魔のような振る舞いを身につけてしまうかもしれません。

子犬が犬の思春期の時期になると、可愛いおふざけは全て問題行動へと繋がっていきます。子犬の甘噛みを放置して、成犬の本気噛みにつながるかも?ひっぱり癖を放置して散歩が修行のように大変になるかも?

子犬の時期は、犬も人間の子供と同じです。仕事から帰ってきたら子犬と過ごす以外の時間がないことを覚悟してください。基本的なマナーや子犬が1人の時の過ごし方、”おすわり””ふせ”など教えなければいけないことは山積みです。飼い主であるあなた以外に、子犬がどの様に振る舞うことで、あなたを喜ばせることができるかを教えられる人はいません。必要において子犬の教室に通うことも1つの手段です。

⑤厳しい叱り方をする必要はない

悪い事をした瞬間に注意すること

当ブログでは常に”良い行動を伸ばすトレーニング”を紹介しています。しかしそれは、甘やかすことではありません。ルールがなければ犬は野生の本能のまま育ってしまいます。ですが、犬にルールを教えるのに、厳しいやり方で教える必要はありません。人の子もそうですが、正しく罰する、叱るというのは難しいものです。

叱ることで1番大切なことはタイミングです。有名な話かと思いますが、子犬が5分前に行った悪い事を、今叱っても意味がありません。残念なことに、犬は突然怒りだしたあなたに恐怖を覚えるかもしれません。

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成犬になれば話は変わります。賢い子は後からでも自分が行った悪い行動をわかっています。

トイレトレーニングでは感情的に叱らないように注意

特にトイレトレーニングにおいては、間違った叱り方は長い期間において影響を与える可能性があります。

犬が屈んでトイレの姿勢に入ったら、手を叩くなど音で注意を逸らしましょう。すぐに捕まえて正しいところでトイレをさせます。トイレが正しくできたらご褒美を忘れないように。

間違ったところでトイレをした時に怒ったり、罰を与えると、あなたの前ではトイレをしない子になる可能性があります。飼い主がいない間にトイレをするために長い間我慢したり、隠れた場所でトイレをするようになったり、、。こうならないために、トイレに失敗してしまった時は、ただただ片付けて次のトイレの時間が近づいたら目を離さないようにするか、あらかじめケージに入れておきましょう。

子犬の間違った行動ではなく、正しい行動に焦点を当てるように心がけてください。スリッパの代わりにロープを噛むことや、飛びついて欲求を伝えるのではなくあなたの横でおすわりするなど、問題行動とならない代替行動を教えましょう。犬が飼い主にとって望ましい行動ができたらご褒美をあげて、その行動に価値を持たせていくことが大切です。

今日のまとめ

①社会化トレーニングを軽視してはいけない

②あまりにも早く部屋の中で自由にしてはいけない

③一貫性のないしつけをしてはいけない

④子犬がしつけができる時期まで待ってはいけない

⑤厳しい叱り方をする必要はない

子犬の時期にはこれをしなければいけない、あれも気をつけないと、と焦る必要はありません。上記の5つのやってはいけないことを頭に入れて、あとは良い行いをほめて伸ばしていきましょう。結局のところ、あなたの愛犬は飼い主が喜ぶことを繰り返し行うようになります。良い行い、悪い行いを子犬の段階で教えてあげることは今後の10-20年の生活に影響を与えます。

他にもアメリカ式の研究に基づいたしつけ方法を発信しています。これから子犬に基本のしつけを教えたいという方の参考になれば幸いです。

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今日も最後までお読みいただきありがとうございます!ではっ。