生後2ヶ月~1歳までの間に教えるべきしつけ8選!あなたの愛犬はどこまでできますか?

子犬も人間の赤ちゃんと同じように、生後数ヶ月の間は特に多くのことを学びます。新しい環境での過ごし方は、最初に教えたことがその後のスタンダードとなります。この時期の習慣が、成犬になった際に良いマナーとなるか、悪いマナーとなるかは飼い主次第とも言えるでしょう。

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しつけトレーニングを始める前に

しつけトレーニングを始める前に、子犬の精神状態が安定しているか確認してください。つまり、子犬があなたの家やあなたのまわりを安全で心地よいと感じているかどうか、ということです。

子犬の時期のトレーニングにおける2つのポイント

①愛犬との関係構築
②一貫したトレーニング方法

上記2つが子犬のトレーニング中に常に意識しておきたいことであると同時に、ゴールでもあります。しつけの目的は、指示したことができる犬ではなく、犬も人間も共に幸せに暮らせるようになることです。飼い主と愛犬の間に確かな信頼関係があれば、”リーブイット””おいで”などの難しいコマンドを教えるのがはるかに簡単になります。

生後8週~16週までに間に教えるべきしつけ①~②

その①しつけよりも新しいことを経験させよう

子犬の頃の過ごし方は大切です。特に生後16週(約4か月)までは特に重要な期間です。この時期にどれだけ社会化のトレーニングをするかによって、成犬時の正確に影響を与えます。そのため、より多くの新しいことを経験させ、より多くの世界を子犬に見せる必要があります。屋内で大切にするだけはなく、いろいろなものを見て聞いて触れる、という経験をさせてあげたほうが良いでしょう。成犬になってから、初めての音を聞いたり、見たりすると怖がる子が多いです。社会化の時期に新しい経験をたくさんさせることで、自信のある性格へと成長します。下記の2つを意識しましょう。

  • 周囲の生活環境:車や自転車の音、車や電車の中、老若男女全ての人、様々なサイズ・犬種の犬 等
  • 経験:動物病院にいくこと、からだの様々なとこに触れられること 等

この時期の最終的な目標は、犬が体験する世界が楽しいもので、怖い場所じゃない、と教えること。社会化の時期は常にこの目標を頭の片隅に置いて、日々子犬と過ごしてください。

その②自制心のトレーニング

「1番最初に教えた方がいいトレーニングはなんですか?」と聞かれることがあります。ドッグトレーナーによって答えが違いますが、私は基礎的な自制心のトレーニングをするべきと考えています。色々な方法で自制心を身につけることができますが、最初はおすわり等のシンプルなことからはじめてください。おすわりを身につければ、子犬は何か要求があるときに、「ごはんをよこせ!」と飛びつくのではなく、座って待つことができるようになります。

そしてご飯の前は、落ち着いて座る習慣を身につけることが望ましいです。他にもおもちゃで遊ぶ前にもおすわりをさせたり、と常に衝動を抑える訓練を行うチャンスをさがしてください。これらのトレーニングは子犬が家に来てすぐの生後8週間経った段階ではじめる事ができます

生後半年までに教えるべきしつけ③~⑦

生後6ヶ月経つ頃までには、子犬はいくつかのトレーニングをすでに経験している段階です。

その③ルールを守って行儀良く遊ぶ

行儀良く遊ぶとはどういうことでしょうか?それは噛んではダメなもの、入ってはいけない場所、”ちょうだい”の合図等を理解していることです。この段階ではまだ歯が生えかけで、甘噛みしたり、何かをガジガジする欲求がとても高い犬が多いです。6ヶ月までにどの家具が齧ってはいけなくて、どのおもちゃがガジガジしても良いかを知っていることが理想です。

その④トイレトレーニング

トイレトレーニングは生後6ヶ月ではまだ、成功したり失敗したりすることもあるかと思います。ですがこの時期をめどに、決められた場所でトイレをすることが少しずつ当たり前になってきているはずです。

その⑤1人の時間に慣れること

この時期でのお留守番における理想的な状態は、子犬が短時間1人にされても問題行動起こさず耐えられることです。クレートトレーニングや、数十分1人で過ごすことから始めて、少しずつ長くしていきましょう。

生後6ヶ月の段階で、長時間問題行動なく1人でお留守番することはほとんど不可能と思ってください。共働きなどで日中は子犬1人にするしか仕方がない、という家庭は家具や壁等いろいろなものが壊される覚悟が必要です。残念ながらどうしようもないです。本当に大切なもの(例えばお金やクレジットカード)は子犬がどう頑張っても届かないor別の部屋に保管しましょう。

その⑥呼び戻し

完璧にできなくとも大丈夫です。ただし、”おいで”の合図で子犬が反応できていることと、時間がかかっても最終的にあなたの元へ戻ってくるレベルまで練習することが望ましいです。呼び戻しにおいて、特に子犬の時期に注意することは、飼い主の近くにいること/戻ることが楽しい、と思わせる工夫をしているかということです。

その⑦継続的な自制心のトレーニング

生後半年の子犬であれば、飼い主に何か要求する時はおすわりorふせをすることを覚えている段階です。ご飯が欲しくて吠えたり、おもちゃで遊びたくて飛びかかる、飼い主の注意を引きたくて吠える等の行動はこの時期までにやめさせます。

この時期を超えてから教えようとすると、犬種によっては体も大きくなり力もついて、とても大変な思いをする羽目になります。また、散歩中に衝動的行動を抑えられなければ予期せぬ怪我につながる恐れもあります。

1歳までに教えるべきしつけ⑧

1歳になるまでには基本的なしつけはもちろん、今後の犬生において必要なルールやマナーを身につけている段階が望ましいです。あとは、今まで教えてきたことをより高い精度でできるように、繰り返し練習したり、さまざまなトリックを教える段階です。

その⑧基本のしつけをマスター

どこまでが基本のしつけか、というのは犬や飼い主によって若干の違いがあります。私は下記の5項目を基本のしつけと考えています。

  • 呼び戻し
  • リードを引っ張らずに散歩
  • おすわり
  • 伏せ
  • 待て

基本のしつけに関しては下記記事で詳しくまとめております。

犬は何歳まで新しいしつけを覚えられる?

子犬の時期を過ぎると新しいことは教えられない、というわけではありません。何歳でも新しいことを覚えることはできます。ただし、生後4ヶ月までが精神的、感情的なしつけにおいては特に重要であることは覚えておいてください。

飼い主にネガティブな感情を持たせないように注意

子犬の時期に、飼い主を信用しなくなったり、飼い主の合図を聞く必要がない、と学んでしまうと今後の生活全てが大変なものになるでしょう。例えば子犬のしつけと称して、怒鳴ったり罰を与えることや、子犬の食べ物をとったりすること、新しいことを覚えさせようと無理やり何かをさせること。また、子犬を呼ぶだけ呼んで何もご褒美がなかったり、ただ飼い主が楽しむために”おすわり”をさせて、褒めもしないこと。このようなことを続けると、子犬は飼い主を信用しないし、指示を聞く価値がない、と判断しかねません。

人間を怖がるようになった犬は、”呼び戻し”になかなか反応しなくなります。自分のおもちゃが飼い主に取られると考えている犬は、”ちょうだい”の指示を無視するようになります。

信頼関係を築ければ何歳からでも新しいことを覚えられる

何歳でもしつけはできます。ですが子犬の時期から信頼関係を築き、犬と人とのコミュニケーション方法が確立されていた方が遥かに簡単なことは言うまでもありません。成犬になる前の方が、遊び方を教えるのも楽に済みます。

良い行動を褒めトレーニング方法をすることで、どの年齢の犬でも新しいことを教えることが可能です。望ましくない行動や習慣は、より楽しい方法を教えることで望ましい習慣へと矯正することは難しいことではありません。例えば、自分のものが飼い主に取られると思っている子には、”ちょうだい”の合図でお気に入りのおやつと交換できると認識させれば、おもちゃを咥えて逃げることは少なくなっていくはずです。

他にも犬のしつけに関連する情報を発信しています。基本的にはクリッカーというものを使ったしつけを推奨しています。愛犬の問題行動に困っている方は、こちらの記事も参考になるかと思います。

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今日も最後までお読みいただきありがとうございます!ではっ。