柴犬がなりやすい病気は皮膚疾患!?他に気をつける病気はある?

日本原産の犬として世界的にも人気が高まっている柴犬。日本原産の犬は全6頭(柴犬、北海道犬、秋田犬、甲斐犬、紀州犬、四国犬)の中でも断トツの飼育数です。人気の理由はいくつかあります。和犬らしい見た目と、日本原産の中で1番小柄なことが特に人気の秘訣では無いでしょうか。

今記事ではそんな人気のある柴犬を、病気のかかりやすさや必要なケアという観点から、家庭犬として飼いやすい犬なのか見ていきます。

犬の性格、家庭環境と合わせて大切な要素ですので、芝犬を検討されている方は是非チェックしてみてください。

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今日の記事もぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

柴犬がなりやすい病気第3位は耳の疾患

耳の疾患は全犬種平均でも3番目に多い疾患。ただし、他の犬種と比較して消化器疾患にかかる割合は、やや低いようです。耳の疾患とは主に下記のような症状を含めます。

  • 中耳炎
  • 外耳炎
  • 内耳炎
  • 耳血腫
  • 耳の腫瘍/腫瘤
  • etc…

外耳炎にかかる費用の目安はどれくらい?

柴犬は耳が立っている(たれ耳だったり被毛で覆われていない)ため、外耳炎になりにくいとも言われています。その一方で、後述しますが、アトピーを発症しやすい犬種なため、アトピーやアレルギーから炎症を起こすこともあります。

外耳炎の中でも炎症が引き起こされた原因により、治療にかかる費用に多少の差があります。病院で1回あたりの診察/治療でかかる平均的な負担は3,000円〜5,000円です。軽度な外耳炎であれば1回の治療で治ることもあります。

一方で、アトピー性が原因で外耳炎等の炎症を起こした場合は、一般的に治療の期間が長引く傾向にあります。

柴犬がなりやすい病気第2位は消化器疾患

消化器疾患は全犬種平均では2番目に多い病気です。耳の疾患同様、他犬種と比較すると、消化器疾患の割合はやや低いようです。主に下記のような症状を含みます。

  • 痢・嘔吐・腹痛
  • 便秘
  • 胃炎・腸炎・食道炎
  • ヘルニア
  • 腸閉塞
  • 肛門嚢(腺)炎
  • 誤飲
  • etc…

誤飲の治療にかかる費用の目安はどのくらい?

消化器疾患と言ってもかなり幅広い症状が含まれます。今回は誤飲を参考に、治療費の例を紹介します。誤飲は場合によっては腸閉塞や死に至るケースもあるので、特に子犬のうちは注意が必要です。

誤飲の治療費は、手術が必要かどうかで費用が大きく変わります。手術が必要となると、前後の入院・通院合わせてほぼ必ず10万円を超えてきます。目安としては15万円前後。

催吐剤を使用できる場合は1万円前後で抑えられることもあります。ですが催吐剤は誤飲してからおおよそ90分以内、吐き出しても安全なものに限る、等の制限があります。

また「あまり大したことはないだろう」と数日様子を見ることもあるかもしれません。誤飲したものは一般的に、遅くとも2日後には排泄されています。排泄されていない場合は病院で検査をしましょう。

柴犬がなりやすい病気第1位は皮膚疾患

柴犬の皮膚疾患は、他犬種と比べてかなり高い割合で起こるようです。特にアレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎のどちらの割合も高いです。これから柴犬を迎える方、すでに飼っている方は覚えておくと事前の対処に役立つかもしれませんね。

  • 皮膚炎(アレルギー性・アトピー性含む)
  • その他皮膚炎
  • ノミ/マダニ等の外部寄生虫症
  • 皮膚の痒み(原因不明)
  • 爪の外傷
  • 脂肪腫
  • etc…

柴犬のアトピー性皮膚炎 年間の治療費はいくら?

年間の治療費の中央値は約45,000円!1回の治療費は2,000円〜6,000円とそこまで高額になることはありません。ですが皮膚炎の治療、特にアトピーが原因の場合、病院に継続的に通う必要がある場合がほとんどです。

柴犬がアトピー性皮膚炎で治療する割合は他犬種比べて約3倍です。他犬種全体で2.2%なのに対して、柴犬は6.0%です。犬種の特徴としてアトピー性皮膚炎を起こしやすい、と言えそうですね。

また、アレルギー性皮膚炎の割合も他犬種の2倍以上。皮膚炎の原因は様々ありますが、他の犬種よりも皮膚環境が荒れやすい柴犬は、より丁寧な被毛のお手入れが必要です。

柴犬が他の犬種よりかかりやすい疾病・疾患

アトピー性皮膚炎・アレルギー性皮膚炎以外にも、柴犬を飼うなら注意しておきたい病気があります。まず、皮膚疾患全般。

  • 趾間皮膚炎
  • 原因未定の皮膚炎
  • 皮膚の痒み(原因未定)
  • その他の皮膚疾患

これらは全て、全犬種の平均よりも高い割合で発症しています。

ブラッシングで皮膚炎を予防

柴犬は抜け毛が特に多い犬種としても知られており、換毛期のブラッシングは特に大変。ゴソっと抜けていく様子を見ているのは、なんとも言えない爽快感があります。

これを換毛期に毎回やるのは、実際に柴犬を飼っている人からしたら大変かもしれません。ブラッシングを怠ることが皮膚炎の原因となることもあります。これから柴犬を飼おうか考えている方は、日々のブラッシングに加え、シーズンごとの換毛期にも備えてください。

その他、柴犬がかかりやすい病気

緑内障、膀胱炎、甲状腺機能低下症は他犬種よりも若干、割合が高いようですが、ほぼ平均。

柴犬だからと特別なケアや予防をする必要はなさそうです。それよりも圧倒的に皮膚炎の割合が高いので、備えるなら皮膚炎対策が良さそうです。

柴犬が他の犬種よりかかりにくい疾病・疾患

歯周病・歯肉炎

柴犬は他犬種と比べて歯周病・歯肉炎の割合は半分以下です。かと言って安心して、何も予防をしなくとも良いというわけではありません。そもそも犬は2歳までに70~80%が何らかの歯周病トラブルを抱えているとも言われています。

実は犬は虫歯よりも歯周病対策を重視しなければいけません。もちろん犬にも虫歯はありますが、比較的珍しいです。圧倒的に歯周病の方が多いです。

歯周病は歯石や歯垢が放置されることによって細菌が増加。細菌が出す毒素によって歯茎が炎症を起こします。放置すると、
さらに歯石が付き、歯茎がやせてきます。繰り返すと歯根部分までに歯茎が後退していき、最悪のケースで歯が抜けることもあります。

歯周病対策は毎日のケアが大切

治療をしても歯石、歯垢を取り除くことはできても、後退した歯茎を戻すことはできません。柴犬の場合、10歳前後で治療する割合が最も高く、年間の治療費は4万円前後。

トラブルが起きないようにしっかりと愛犬の口内環境を整えておきましょう。子犬の頃から歯磨きの練習をして、犬が歯磨きを嫌がらないようにすることがポイント!最初のうちは実際に磨かなくとも、人間が犬の口の中に手をいれるところから、少しずつステップアップしていきましょう!

今日のまとめ

以上、柴犬がなりやすい病気・気をつけたい疾患まとめでした。

どの犬種にも共通して言えることですが、病気の予防は毎日のケアが1番重要です。ブラッシングも歯磨きも定期的に行うことで、病気だけでなく、家の中の環境を整えることにもつながります。

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今回の記事はアニコムの家庭どうぶつ白書を参考にしています。各犬種ごとに、疾患別で請求割合の多いものが記載されているので、そのデータを基に、請求が多い症状・病気をかかりやすい病気としています。

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