[犬のお散歩マナー]おしっこに水を掛けないで!間違ったマナーいつまで続けるの?

ここ数年、お散歩中に愛犬がおしっこをしたところに水をかける飼い主さんが増えてきました。特に都会、市街地でお散歩をしている人に多いイメージです。偏見かもしれませんが、若い方が特に、犬のおしっこにお水をかけている気がします。

しっかりと尿を薄めるために、たっぷり水をかける人もいれば、人によっては「私はちゃんとマナーを守ってますよ」とアピールするために、チョロっと水をかけるだけの人もいます。

「犬のおしっこをそのままにするなんてあり得ない!」
「水を掛けないのはマナー違反でしょ」

犬のお散歩マナー問題、果たして本当に水をかけることが飼い主としてマナーが良いのでしょうか?

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今日の記事もぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

犬のおしっこに水をかける効果は?

散歩中の犬が電柱や壁におしっこをすることは普通のことです。基本的に他の犬がおしっこをしたところは匂いが残っています。犬はその上からおしっこをすることで匂いをつけて、自分の存在を地域の犬にアピールします。

お水をかける飼い主さんは、おしっこの匂いを軽減することを主な目的としているはずです。

お水で犬のおしっこ臭を軽減できる?

実は明確な研究データ等はなく、人によって意見がバラバラです。水をかけることである程度匂いがしなくなるという人もいれば、ただおしっこを周りに広げているだけで意味がないという人も。

おしっこの量に対して同量以下の水を掛けた程度では、匂いを軽減する効果はほとんどないことは想像ができます。

例えば、体重が15キロ程度の中型犬であれば、1日に500ml前後のおしっこを3~5回に分けて排泄します。つまり1回あたりの尿の量は100ml~ということに。これだけの量の尿の匂いを消す、もしくは薄めようと思えばペットボトル1本使い切る程度の量が必要になります。

もちろんマーキングであれば、おしっこの量は少なくなりますが、それでも匂いを消すにはかなりの量の水が必要なことには変わりありません。

お水で犬のおしっこのシミ跡をなくせる?

残念ながら、お水をかけても尿によるシミを防ぐことはまずできないでしょう。

お水をかけたところで、電柱等についたおしっこがどこかへ流れていくということはありません。広がってはいるかもしれませんが、尿の成分がその場に残ったままの状態です。シミの原因は尿に含まれる成分なので、匂い同様、かなりの量の水を使って流しきらない限り、シミ跡を予防する効果はほとんど無い、ということになります。

犬の尿が与える悪影響

おしっこの匂いとのシミ跡、この2つが1番注目されるポイントです。犬を飼っていない人からすると、家の前の電柱や、場合によっては敷地のフェンス・石壁におしっこをされるのは耐えられません。

犬は他の犬がおしっこをしたところに、同じようにおしっこをする習性があります。つまり尿の匂いは1度ついたら、薄まることは基本的にない、ということ。同様に、シミ跡も尿の成分がどんどん蓄積されていくので薄まることはありません。

尿の成分が腐食を早める

レアなケースではありますが、犬のおしっこが原因で信号柱の腐食が早まり、折れてしまったという例もあります。この信号柱の根本からは、同じ信号柱の42倍の尿素が検出されたそうです。他の犬の尿の匂いがあれば、重ねておしっこをかける習性が及ぼした悪影響の典型例です。

ここまで極端な例でなくともおしっこが繰り返しかけられる場所で、匂い・シミ跡・腐食が少しずつ酷くなって困っている、という方は全国にたくさんいるはずです。

散歩中の犬のおしっこ 結局どうすればいいの?

人によってマナーが違う犬のおしっこ事情。これが正しい、という正解はないのかもしれません。マナーとはお互い気持ちよく過ごすための気配りです。なので自分の家の前でされたら嫌な行為を、愛犬にもさせないようにしましょう。

具体的な、散歩中の犬のおしっこ対策はこちら。

  • お家でおしっこをしてから散歩
  • 外でおしっこをする時はトイレシーツを敷いてあげる
  • トイレシーツが間に合わなくとも、おしっこをシーツで吸い取って尿が残らない工夫をする
  • トイレシーツで吸い取ってから薄めるために水をかける
  • (マナーウェアを着用)

トイレシーツを持って愛犬の散歩に行っていますか?

お家でおしっこをさせてから出かければ、外でのおしっこの心配は随分と少なくなります。一方で家以外ではおしっこができないと、遠出ができなくないという弊害も。できる時は良いのですが現実的に毎回は難しいでしょう。

なので、外でおしっこをするときもトイレシーツの上でさせるようにしてみましょう。今まで外の好きなところでトイレをしていた犬は最初は難しいかもしれません。ですが根気よく教えれば外でもトイレシーツの上でしてくれるようになります。飼い主が犬のトイレサインを逃さないことがポイント。

お水をかける前に必ず、トイレシーツで尿を吸い取って!

トイレシーツが間に合わないことも必ずあります。そんな時も少し工夫するだけで、かなり尿による被害を軽減できます。水をかける前に、トイレシーツで尿を吸い取ってください!ある程度吸い取ってから水をかければ、その場に残る尿の成分も少なく、水で薄める効果を最大限に発揮できます。

中型犬・大型犬のオーナーさんはすでにやっている方も多く見受けられます。やはり体が大きい分おしっこの量も多いので、工夫されているなー、と感心します。一方、小型犬のオーナーさんはトイレシーツで吸い取る方は残念ながらあまり見かけません。

おしっこをトイレシーツで吸い取ることが、もっと当たり前のマナーになることを願いっています。

犬の屋外イベントではマナーウェア着用!

まずはこちらの写真をご覧ください。

ドッグイベントでは商品はもちろんですが、出店ブースのためにテントや車や机など様々な備品があります。低い位置に商品が陳列されている場合もあります。飼い主が話していて気が付かないうちに、愛犬がおしっこをしてしまった、ということは気をつけていてもどうしても起きてしまうことがあります。

これらの備品はずっと屋外にあるものではなく、イベントの時のみ使うもの。普段は屋内にあるものです。その備品におしっこをされると部屋の中が臭ったり、最悪もう使えないということになりかねません。

そのため、イベントに参加する際は、屋内/屋外問わず必ずマナーウェアを着用するようにしてください。

トイレシーツとマナーウェアはまとめ買いがお得

トイレシーツは平均して1日5枚程度消費するもの。月間で150枚、年間だとなんと1,800枚前後使う計算になります。

まとめ買いして安い時に買いだめておきましょう。また、マナーウェアを普段から使う方も買いだめが圧倒的にお得。

安くてお得な商品はたくさんありますが、信頼できるブランドのものでできるだけお得に買いたいという方には下記がおすすめ。

今日のまとめ

・犬のおしっこに水をかけても、水量が少なければ意味はない

・お散歩するときはペットシーツを必ず持参

・愛犬がトイレする前に下に敷く

・間に合わなくともおしっこをシーツで吸い取る

・お水をかける時はシーツで吸い取ってから

犬のトレーナーさんやトリマーさんといった、犬の扱いのプロの方でも、「お散歩中のおしっこには水をかけてください」と推奨する場合があります。むしろ水をかけることを推奨している人の方が多いのかもしれません。その効果で、街中の散歩では犬のおしっこに水をかける人が増えてきました。

これからは水をかけるだけでなく、トイレシーツで吸い取ることを推奨していってほしいと願っています。

是非トイレシーツで拭き取ることを周りの犬友達に方へ広めていただけると嬉しいです。

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今日も最後までお読みいただきありがとうございます!ではっ。