10年以上、人気犬種ランキングトップと、犬界で圧倒的人気を誇るトイプードル。普段の生活の中でも、1日に少なくとも1度は見かける犬種です。
今日はそんな人気者のトイプードルがなりやすい病気や疾患と、それぞれの治療にかかる費用をまとめました。
これからトイプードルを迎えることを考えている人、必見の内容となっています。すでにトイプードルを飼っている方も、今後の備えとして、知っていればいざという時でも安心ですね。
今日の記事もぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
耳の疾患は全犬種平均でも3番目に多い疾患です。耳の疾患とはざっくりと下記のような症状のことを指します。
- 中耳炎
- 外耳炎
- 内耳炎
- 耳血腫
- 耳の腫瘍/腫瘤
- etc…
アレルギー性外耳炎にかかる治療費はどのくらい?
外耳炎と一言で言っても、原因はアレルギー・細菌・カビ・ダニ等の寄生虫等、さまざまな要因があります。治療にかかる費用は原因と外耳炎の程度によっても差があります。
外耳炎で病院で診察を受ける際の平均的な負担は3,000円〜5,000円/1回が一般的です。軽度なアレルギー性外耳炎であれば1回の治療で治ることもあります。
反対に、何度も通院する必要がある場合や、抗生剤が必要な場合は5万円以上かかることも。重症化する前の早期治療が重要ということですね。
トイプードルのアレルギー性皮膚炎にかかる年間の治療費の中央値は約11,000円です。
皮膚疾患は全犬種の平均では最も多い疾患です。相対的に、トイプードルは皮膚疾患は少ない犬種と言えますが、それでも無いやすい病気第2位です。主な症状はこちら。
- 皮膚炎(アレルギー性・アトピー性含む)
- その他皮膚炎
- ノミ/マダニ等の外部寄生虫症
- 皮膚の痒み(原因不明)
- 爪の外傷
- 脂肪腫
- etc…
アレルギー性皮膚炎の治療にかかる費用はどのくらい?
皮膚炎と治療は、痒みを軽減してコントロールすることが主な治療方法です。まずは原因となるものの特定を行い、アレルギー性の皮膚炎であれば、抗ヒスタミン剤等を使った治療を行います。
アレルギー性皮膚炎で病院で診察を受ける際の平均的な負担は6,000円〜7,000円/1回が一般的です。耳の疾患同様、皮膚炎の状態によって必要な治療内容、通院回数は変わってきます。
平均的には、年間2回程度の通院することが多いです。
消化器疾患は全犬種平均では2番目に多い病気です。そのため、トイプードルは他の犬種と比較して消化器系の病気にかかりやすい犬種と言えそうです。下記が主な消化器疾患です。
- 下痢・嘔吐・腹痛
- 便秘
- 胃炎・腸炎・食道炎
- ヘルニア
- 腸閉塞
- 肛門嚢(腺)炎
- 誤飲
- etc…
誤飲の治療費にかかる費用はどのくらい?
誤飲したものの大きさ、内容等により手術が必要がどうかが分かれます。手術が必要となると、合わせて入院・通院も必要となりますので、1回の治療で10万円以上を超えるケースがほとんど。15万円前後、というケースが多いです。
誤飲したものは一般的には翌日には排泄されます。遅くとも2日後には排泄されています。排泄されていない場合は病院で検査をしましょう。
想像できるかと思いますが、誤飲が多いのは1歳以下の子犬です。歳を重ねるごとに誤飲をする子の割合は減っていきます。
便秘の治療費にかかる費用はどのくらい?
便秘の場合、原因を突き止めるためにレントゲン検査、もしくは超音波検査をすることがあります。検査代が3,000円〜4,000円程度。加えて初診料、薬代がかかります。
便秘で病院で診察を受ける際の平均的な負担は5,000円〜7,000円/1回が一般的です。
検査の結果、仮に便秘の原因が腸閉塞と判断されれば、治療費は大きく上がります。
腸閉塞の治療費にかかる費用はどのくらい?
犬の腸閉塞の主な症状は嘔吐、腹痛、そして便秘です。
腸閉塞は比較的耳にすることが多い症状かと思います。あまり知られていませんが、腸閉塞を放置すると、数日で死亡する危険性のある症状です。便秘を併発すること多いので、3日便秘が続けば病院を受診してください。5日便秘が続いていると危険な状態の可能性が高いです。
腸閉塞を引き起こす原因として1番多いのは誤飲です。飼い主が全てを把握することができれば良いのですが、現実的に考えると不可能です。知らないうちに誤飲してしまっている可能性を考慮しなければいけません。
手術で腸閉塞を治療した場合の平均的な負担は15万円〜20万円前後が一般的です。
歯周病・歯肉炎
9歳前後で治療をするケースが1番多く、年間治療費の中央値は約43,000円
抜歯、手術が必要なケースは1回の治療で5万円以上の負担となることがほとんどです。
犬も長生きの時代だからこそ、歯のお手入れはとても大切。人間は国民保険があるので低額負担で済みますが、犬の歯の治療はそれなりの負担がかかります。
膀胱炎
他犬種と比べて半分程度の確率と、トイプードルは比較的、膀胱炎になりにくい犬種です。9歳前後で治療をすることが多いようです。年間治療費の中央値は約12,000円。
オスよりもメスの方がかかりやすい病気です。最もわかりやすい症状は頻尿と血尿。原因を特定するための検査が必要で、方法にもよりますが1万円前後の負担がかかります。
手術が必要となれば10万円以上の負担となることもあります。
以上、トイプードルがかかりやすい病気のまとめでした。
今回の記事はアニコムの家庭どうぶつ白書を参考にまとめています。各犬種ごとに、疾患別で請求割合の多いものが記載されているので、請求が多い症状・病気をかかりやすい病気としています。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます!ではっ。