生後4ヶ月の子犬ができなければいけないことは何でしょう?
通常、子犬をお家に迎えるのはどれだけ早くとも生後約2ヶ月。生後4ヶ月というのは一緒に住み始めて、2ヶ月経ったぐらいの時期ですね。子犬を迎えた時にはすでに生後4ヶ月ということも珍しくありません。個体によって差はありますが、4ヶ月頃から急に意思疎通が取れるようになった、と感じる飼い主さんも多いのではないでしょうか?
トイレの失敗も減りクレートトレーニングも順調、噛み癖はあるものの噛んでも良いもの、ダメなものの判断ができる月齢かと思います。今記事では生後4ヶ月の子犬ができた方が良いこと、知っていて欲しいことをまとめました。
今日の記事もぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
冒頭で触れた通り、子犬が家庭に迎えられるのは早くとも生後2ヶ月。このタイミングでお家に迎えていれば生後4ヶ月になるまでの2ヶ月間がトレーニング期間ということになります。この2ヶ月間で教えておきたいことを紹介します。もちろん生後3ヶ月〜4ヶ月の子犬を引き取った場合は、当てはまらない部分もあるかと思いますが、何を教えるべきなのかの参考としていただければ幸いです。
ワクチン接種
生後4ヶ月の子犬であれば、2回目のワクチン接種が終わり3回目の接種まであと数日待つのみ。早い犬だとすでに3回目のワクチン接種を終えているかもしれませんね。もしまだ2回目も終えていない、という場合は獣医師に相談を。
ご飯の回数
生後4ヶ月頃までは1日の間に複数回、ご飯をあげているかと思います。犬種や1度に与える量にもよりますが、1日3~4回のご飯タイムというケースが多いようです。5回以上のご飯タイムがある家庭もあるかもしれませんが、生後4ヶ月頃から、1日のご飯は2回ないし3回と減らしていきます。
乳歯の生え変わり
子犬の歯が生え変わり始める時期です。今までは全然噛み癖がなかった犬も、口の中の痒みや違和感から何でも噛もうとする時期です。家具等が噛んで壊されないように注意が必要な時期。噛みごたえのあるおもちゃを複数用意しましょう。
トイレトレーニング
生後4ヶ月ごろまでは、トイレトレーニングをしていても失敗するのはよくあること。2ヶ月間の練習でトイレが100%うまくいく、というケースの方が少ないかもしれません。ですがこの時期を目安にトイレを完璧に覚えさせましょう。当面の目標はトイレの失敗は週に1回以下!
クレートトレーニング
子犬がクレートを、安心して寝られるところ・落ち着ける場所と認識している段階。また、短時間であればクレートの中にいて、吠えずにじっと待つトレーニングも済んでいると良いでしょう。室内犬・室外犬問わず、例えば動物病院に行く際や旅行に連れて行く際など、クレートを使う場面が出てくるので子犬のうちからのトレーニングは必須です。クレートトレーニングは6ヶ月かかるとも言われていますので、完璧ではなくとも大丈夫です。
家の中でのマナー、過ごし方
結構重要です!家の中での過ごし方は各家庭で違いますが、子犬の頃からルールを作っておくことが本当に大切。「子犬だから教えるのはまだ早い」なんて思っていてはいけません。子犬の頃の過ごし方が生涯にわたって影響を与えます。「大きくなってから教えれば大丈夫」と思うかもしれませんが、途中で生活ルールを変えるのは犬にとってストレス+混乱+時間がかかる、ので子犬の頃から家での過ごし方は注意を払うようにしましょう。以下はルールの例です。
- ソファー等の特定の家具には乗らない
- 入ってはいけない部屋、エリアがある
- 家のチャイムがなったら、ハウスに入る
100%できなくとも、一貫して教えているかがポイントです。
生後4ヶ月までは3回のワクチン接種が終わっていないので、散歩はあまり推奨されていません。2回接種すれば散歩しても大丈夫といった意見等もあるので、これが1番正しい、という答えはないのかもしれません。当ブログでは犬用バギーやスリングを利用した抱っこ散歩を推奨しています。ですが抱っこ散歩でさえ様々な意見があります。健康のことはもちろん大切ですが、同様に子犬の時期の社会化トレーニングもとっても大切!可能であれば外で連れ出して、様々なものを見て聞いて体験させてあげることが社会化においては重要です。
動物病院やブリーダーさんに相談の上、ワクチン接種完了前の外出は自己責任で行いましょう。
社会化の時期に行っておきたい場所
- 近所の環境(景色・騒音・すれ違う人etc)
- ホームセンター
- 車の中
- 公共交通機関
- レストラン・カフェ
- 犬の幼稚園(ドッグラン)
- etc
愛犬が成犬になって行く可能性がある場所には、できるだけ行っておくと良いでしょう。ホームセンターは騒音・人・他犬・初めて見るものが多くあるので、社会化にちょうど良いです。近くにホームセンターがある方は、愛犬を是非連れていってみてください。
飼い主以外の人間・他犬
なるべく多くの人に体を触られる経験を小さい頃から積んでおきましょう。残念ながら、散歩をしていると飼い主に断りもせずに、愛犬を触る・撫でる人というのは一定数います。そんな時に噛む・吠えるといった攻撃的な行動を起こさないように、人に触られることに慣れておきましょう。
また、耳や口・手のひら・口の中等ありとあらゆる体の部位を触ってあげてください。将来からだのケアやグルーミングをするときに役立ちます。
他犬に触れる機会がなかなか無いというのが生後4ヶ月。ワクチン接種が終わっていないのでしょうがないのですが、可能であれば他の犬と触れ合う機会を作って、犬との遊び方を学ばせましょう。犬の保育園を利用するのも1つの手段です。
- おすわり
- 伏せ
- 呼び戻し
- 待て
- リードを引っ張らずお散歩
上記5つを生後4ヶ月までにトレーニングしておきましょう。①と②はお家の中での成功率はほぼ100%となっているのが理想。残りの3つはトレーニング段階、長い目で取り組みましょう。
⑤リードを引っ張らずお散歩
子犬が覚えたい基本のしつけの詳細については、下記の記事でまとめているのでそちら参考にしてください。
ただ⑤だけは簡単に解説しておきます。リードを引っ張らずに散歩、「そもそもワクチン接種が終わっていないから散歩行ってないよ」とツッコミが入りそうですね。散歩トレーニングは、はじめのうちは必ず家の中で行ってください。ワクチン接種が終わったから散歩行こう、と首輪とリードをつけていざ外へ出てみても、まず間違いなくうまくいきません。当然です。リードで引っ張られることにも慣れていないし、外の世界で初めて見るものに気も取られてしまいます。
そんな中で何度も散歩に行くことで、子犬は散歩はリードを引っ張りながら歩くもの、と刷り込まれて覚えてしまいます。なので、はじめは室内でリードをつけて引っ張らずに歩く練習をしてください。引っ張らないことが当たり前だよ、というメッセージを送ることが大切です。室内でトレーニングをするので、ワクチン接種をしていない生後4ヶ月の子犬でも練習できますね。外で散歩する前に、家の中ではリードを引っ張らず歩けるようになっていたら充分です。トレーニングをしても外で散歩すれば、最初のうちは好奇心からリードを引っ張ると思いますが、室内でトレーニングを行っていれば次第に落ち着く用になります。
さて今回の記事は生後2ヶ月、子犬を引き取れる月齢になってすぐに迎え入れたことを前提にまとめています。そのため、子犬を迎えた時期によっては、今記事で紹介したレベルまで達していない、という犬も多いことでしょう。そんな場合でも焦ることなく、目安としてこれからの1~2ヶ月でできるようにトレーニングをしてみてください。
他にも犬の問題行動やしつけを中心に更新しています。併せてお読みいただくことで、愛犬との接し方が変わり犬との暮らしがより楽しいものになります!
今日も最後までお読みいただきありがとうございます!ではっ。