犬の噛み癖のなおし方|家具を壊したり他人を噛む前にできること

犬の口をアップで撮った写真

犬の噛み癖はそもそも本当に問題行動なのでしょうか?犬が何かを口に入れたり噛んでみることは、本能に基づく自然な行動なのではないでしょうか?

今記事では噛み癖をなおすというよりも、愛犬に噛んでも良いものを教えてあげることで問題行動を改善する方法を紹介していきます。噛んではダメと教えるよりも、これなら噛んでも良いと教えた方が、犬も簡単に理解できるはずです。

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今日の記事もぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

犬はなぜ叱られているのに噛み続けるの?

犬は好奇心から目につくものを口に入れてしまう

犬は人間の手のように、器用に前足を使うことができません。その代わり、口を使って自分の身の回りの物を触ったりすることで、さまざまな経験をしていきます。特に子犬の時期は、まだ知らないことばかりなので、好奇心から何でも口に入れようとします。

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人間の赤ちゃんも、手に掴んだものを何でも口に入れようとする時期がありますよね。

歯が生え変わる時期はなんでも良いから噛みたい!

好奇心だけでなく、口の中が痒いからなんでも良いので口に入れたい、というケースがあります。それが歯の生え替わりの時期です。犬の歯が生え変わる時期の目安は大体生後7ヶ月目〜12ヶ月目まで。もちろん個体差はありますが、おおよそ1歳の誕生日を迎えるまでは、特に噛みたい欲求が強いと言えます。

この「噛む」という犬にとっての自然な欲求、問題行動となるのは、人間や家具などの大切なものを噛んでしまう場合です。反対に言えば、人間や大切なもの以外のものであれば噛んでいても問題行動ではなく、ただただ自然な過ごし方、ということになります。

もちろん、犬は”何か悪いことをしてやろう”と思っているわけではありません。ただ噛みたいという欲求に従っているだけです。また、何かを噛むことで欲求が満たされると学習した犬は、ストレスが溜まった状態になると落ち着くためやストレスから解放されるために、噛みたい衝動が強くなる傾向にあります。

犬の噛み癖をなおす方法5選

愛犬の噛み癖を改善するための方法は1つだけではありません。いくつかの手法がありますが、今記事ではその中から5つのポイントを紹介します。

  • 犬の行動範囲を制限する
  • 噛み応えのあるおもちゃを用意する
  • 愛犬との遊びの中で噛む行動を良しとしない
  • 噛んではいけないものを口に入れたら遊びは終わり
  • 犬を怒る必要はない!

犬の行動範囲を制限する

子犬の手が届くところへ噛まれたら困るものを置かない。噛み癖を直接的になおす方法ではありませんが、先述した通り、噛むという行動自体は問題行動ではありません。噛まれて困るものを噛まれるから、問題行動なのです。室内フリーで生活している場合でも、1部屋、もしくは1区画は犬が立ち入りできないスペースを作っておくと良いでしょう。犬用のケージでも良いですが、おすすめは赤ちゃん用のサークルやゲート。理由はシンプルに犬向けの商品よりも安いからです。

噛み応えのあるおもちゃを用意する

愛犬の噛み癖で困っているという飼い主さんを見ていると、十分な硬さのあるおもちゃが家に全然無いケースがあります。おもちゃ自体はたくさんあるのですが、ボールやぬいぐるみなど柔らかいものばかり。何か硬いものを噛みたくて、家具を噛んでしまうということもあります。

犬が噛む力に耐えられるだけの強度を備えたおもちゃを与えるだけで、かなり改善される場合もあります。おすすめはロープタイプのおもちゃです。引っ張り合いで遊ぶ時にも使えますからね。

また、愛犬がロープ等の噛んでも良いおもちゃを噛んでいるのを見かけたら、褒めてご褒美をあげてみてください。他のものを噛んで壊さないように、愛犬にどれが噛んでも良いものかを教えるきっかけとなります。

愛犬との遊びの中で噛む行動を良しとしない

愛犬と遊んでいる時に、人間を甘噛みしてしまったり、噛んではいけないものを噛んでしまう、よくあることだと思います。せっかく喜んで遊んでいるから、とそれを放置してはいけません。ある時は噛んではダメと怒られ、ある時は噛んでも飼い主は喜んで遊んでくれる、こういった事が起きると犬は混乱して、何がしてはいけないことか理解できません。それだけでなく、犬からすると”飼い主は気まぐれで怒る時がある”と思っているかもしれません。

特に子犬の時期は、人間との付き合い方を身につける大切な時期です。一貫して噛んではいけないもの、口に入れても良いものを教えてあげましょう。

噛んではいけないものを口に入れたら遊びは終わり

遊びがエスカレートして、犬が興奮してくると人間を噛んでしまう事があります。遊び方を知らない子犬の時期は、ほぼ全ての犬が飼い主の手を噛んだことがあるはずです。飼い主の手に限らず噛んではいけないものを口に入れたら、そこで遊びをやめて相手にしないでください。それでもしつこく遊びに誘ってきたらそっぽを向いて、遊びは終わりというメッセージを犬にわかりやすく伝えてあげましょう。

愛犬の興奮が落ち着いたら、しっかりと褒めてあげることを忘れずに!何度も繰り返すことで犬は何を口に入れたら、楽しい遊びの時間が終わるのかを学んでいきます。

犬を怒る必要はない!

上記でまとめた通り、噛んではいけないものを噛んだとしても、無視すれば良いのです。怒る必要はありません。犬と人間、言葉が通じない以上、怒ってもなぜ飼い主が怒っているのかを犬はすぐには理解できません。もちろん繰り返していけば、どんなきっかけで人間が怒るのかを、犬は理解できるはずです。ですが理解するまでの間は、犬は飼い主がなぜ怒るのかわからない不安を抱えていくことになります。場合によっては犬との信頼関係が築けず、問題行動が悪化する原因となる恐れもあります。

ストレスは全ての犬の問題行動のもと

噛み癖に関わらず、ストレスを多く抱えている犬は問題行動を起こしやすいです。原因を考えれば、人間が問題行動と感じる行動を犬がとってしまうのは当然という場合がほとんどです。

愛犬に十分な運動と精神的な刺激を与えていますか?

ストレスが溜まる原因として多いのは、十分な刺激がないというケース。刺激というのは肉体的刺激、精神的刺激の両方です。散歩を1日1回10分しか行かない犬と、1日2回60分行く犬を比べたら、1日1回10分しか散歩しない犬の方が、何かを噛みたいという欲求は強くなるはずです。

犬のストレスを解消する方法は運動だけではありません。パズルやノーズワークなどの、頭の体操をするだけでもストレス解消をする事ができます。雨の日など、どうしても運動ができない時にはこういったアイテムを使ってストレスを溜めないようにすることも大切です。

今日のまとめ

・噛むこと自体は問題行動ではない

・噛んでも良いものを教えてあげる事が大切

・犬に何かを教えるときに怒る必要はない

いつも書いている事ですが、犬のしつけにおいて押さえておきたいポイントが2つあります。1つは犬が望ましくない行動をしても怒らないこと。そして2つ目は飼い主が一貫した行動をとること。

しつけや問題行動改善は、最終的に飼い主と愛犬の信頼関係に寄るところが大きいです。上記の2つのポイントは犬と人間が信頼関係を築く上での基礎!常に心がけておきたいですね!

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今日も最後までお読みいただきありがとうございます!ではっ。