犬のしつけでおやつはいつまで使わないといけないの?ご褒美なしだと犬が言うことを聞かない!?

犬のしつけをしていると「ご褒美のおやつはいつまで与えないといけないの」という疑問が出てくるかと思います。飼い主さんの中には、早くおやつを卒業することで、犬がトレーニングをマスターした証としたい方もいるようです。おやつを使ってトリックや”おすわり”等ができても、おやつなしでできないと意味が無い、と焦る気持ちもわかります。

ですが実際のところ、完全におやつを使わないようにする必要はありません。しつけトレーニングが終わっても、トリックを覚え終わった後も、ご褒美のおやつは使ってください!

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今日の記事もぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

なぜ犬にご褒美が必要なのか

タダ働きはしないです

子犬を幼稚園でトレーニングをしている段階でも、基本のしつけが終わってドッグランで駆け回っている子でも、良い行動をしたら、その行動を褒めてあげることは重要なことです。おやつやおもちゃ等のご褒美をしつけに活かすことで、犬は早くスキルを身につけられるだけでなく、トレーニング全般が楽しく、やりがいのあるものと認識するようになります。

犬が成長するにつれ、ご褒美の量を減らしていくことはできます。ですが、あなたがお給料無しでは仕事をしないように、犬もタダでは仕事をしたくないのです。そのため、何かトレーニングをしている時、覚えさせたい時は常に報酬を準備して、犬にトレーニングは楽しいと思わせる工夫をしてください。それが室内だろうと、散歩中、ドッグランだろうとどこでも一緒です。

おやつには誘導とご褒美の役割がある

おやつの目的を知ろう!

おやつは大きく分けて2通りの使い方があります。


①犬を誘導するために使う
②ご褒美として与える

先に①から説明します。これは新しいしつけやトレーニングを教える時に、犬の鼻の前でおやつを持って動きを誘導する使い方ですね。”おすわり””ふせ”といった、基本的な姿勢を犬に教える時もおやつで誘導する方法が最も一般的かと思います。最初はおやつで動きや姿勢を誘導して、徐々におやつを使わないでもその動きをできるようにする、というものです。

そして、犬が動きを覚えてきたら今度は②ご褒美としておやつを使います。おやつで誘導されるのではなく、犬はご褒美が欲しくて、教えられた動きを行うようになります。

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ワン!ポイントアドバイス
新しいことを教える際おやつを徐々に減らしていく時は、誘導するためのおやつではなく、別のおやつをご褒美として与えると良いです。例えば右手で”ふせ”のポジションに誘導したら、左手で別のおやつをあげる、といった要領です。

おやつを使うことはズルいことじゃない

おやつ無しでは指示を聞かないことは恥ずかしいことではない

多くの人がトレーニング途中の段階で、ご褒美のおやつを使うのを止めよう、減らそうと急ぎすぎているように感じます。なぜでしょうか?おやつを使うことは甘え、ずるい、最終手段、、、等と考えているのかもしれません。ですが実際は、ご褒美というのは犬と人間のコミュニケーションツールです。

犬と人間のコミュニケーションを助けるためにクリッカーがオススメ

犬に何か合図を出す時、飼い主がおやつを持っていないこともあるかと思います。ですが、今までに適切なトレーニングをしていれば、犬はご褒美をもらえることを知っているので、合図に従って行動ができます。おやつを使ったご褒美と、言葉や触れ合いを通して褒めるという2通りの褒め方を常に組み合わせることが重要です。そうすることで、おやつが手元になくとも犬は誉められていることを理解で気、後からご褒美をもらえるかも、と期待します。その結果、犬は楽しみながらしつけトレーニングに取り組み、理解・習得も早くなるはずです。

おやつを与える頻度はどれくらいが最適?

ズバリ!飼い主さんの自由です!

おやつの与え方や使い方は、最終的には飼い主さんが決めることです。愛犬が特定のしつけを一定のレベルまで習得したら、少しずつおやつを与える頻度、種類を変えていくことが望ましいでしょう。

普段の散歩中はおやつを使わずに、言葉を使って愛犬を褒めるのみになるかもしれません。おやつを使うのは、自転車や吠えている犬とすれ違う時のみ、というのも良い方法かと思います。ですが散歩トレーニングの初期では、リードを引っ張らずに歩けたり、落ちているものを無視できたら、その都度おやつをあげたほうが良いでしょう。たくさんのおやつが必要となりますが、この方法が結局、トレーニングを早く終えられ、犬も人も苦労が少なく済むはずです。とにかく、最初は一貫して良い行動にはご褒美を与えるようにしましょう。他の犬と比べておやつをたくさん使っているからといって、あなたの愛犬が躾けられていない、という意味では無いことを覚えておきましょう。

ご褒美はおやつだけではないですよ!

おやつだけがご褒美だと犬のモチベーション維持が大変

ご褒美をあげる頻度を変えるだけでなく、ご褒美の種類を変える練習もトレーニング中に併せて行うと良いです。初めはおやつをたくさん使用し、慣れてきたらおもちゃや、飼い主と一緒に遊ぶこと、褒め言葉などなどあなたの愛犬が喜ぶことはなんでもご褒美となります。人間同様、犬にも1頭1頭好きなものが違います。別の犬にとってはご褒美になることもあなたの愛犬は興味を示さないかもしれません。状況に合わせたご褒美を用意してあげましょう。

例えば、家の中でしつけトレーニングをしている時は、普段あげているドッグフードでも十分なご褒美として使えるでしょう。ですが、散歩中にリードを引っ張らずに歩く練習をする際はチーズやささみなど、より価値の高いものでないと十分なご褒美とはならないかもしれません。おもちゃが好きな犬の場合は、ロープの引っ張り合いがご褒美となる場合もあります。

今日のまとめ

・犬も人もタダ働きは嫌だ!ご褒美大切!

・おやつは誘導とご褒美の2通りの使い方がある!

・おやつを使うことを恥ずかしがらないで!

・ご褒美をおやつだけに頼らないことも大切!

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今日も最後までお読みいただきありがとうございます!ではっ。