新しいトリックを教える時だけでなく、基本のしつけを教える時にもご褒美はとても重要です。もちろんご褒美は愛犬が喜ぶ物でなければいけません。つまり愛犬が喜ぶ物であれば、必ずしもおやつである必要はありません。いつもより長時間”待て”ができたら、おもちゃのボールが最高のご褒美になるかもしれません。
とはいえ、多くの場面でおやつは分かりやすく、そして犬が最も喜ぶご褒美であることも確かです。今回はそんなおやつに関する話です。どんなおやつを選べば良いのか、適切な状況に合わせたおやつを紹介していきます。
今日の記事もぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
愛犬に新しいことを教える時に大切なことは、犬のモチベーションを高く保つことです。ご褒美として与えるおやつをケチってしまえば、愛犬はすぐに興味を失うかもしれません。そのため、少ないおやつをたくさんあげることがポイントとなってきます。たくさんあげるためにも、すぐに食べられるおやつを選ぶ必要があります。
愛犬がおやつをすぐに食べてくれれば、すぐにトレーニングを再開できます。トレーニングは繰り返し行うことで、新しいことを覚えていきます。短時間で同じ動作を何度もするので、犬が関心を失わないようにしなければいけません。おやつを食べるのに時間がかかれば、その分繰り返し行える練習の回数が減ります。犬の集中が続く時間は限られているので、短い時間にたくさん繰り返しトレーニングできるように早く食べられるものが望ましいです。
小さなおやつは、小型犬にとってトレーニング回数を増やすためにも重要です。ですが中型犬・大型犬の場合でも豆粒程度の大きさで充分です。市販されているおやつの中には、そのままあげるには大きすぎるものもあります。あらかじめ小さなものを購入するか、大きなおやつは小さく切っておくようにしましょう。「少ししかあげないのはかわいそう」と感じるかもしれませんが、犬はご褒美が小さくても、そのおやつが好きなものである限り嬉しいはずです。
愛犬の体型を考えても、おやつは小さい方が良いでしょう。特にたくさんのトリックや芸を教えたい場合やドッグスポーツで多くのおやつをあげる必要がある場合、気が付かないうちにかなりの量をあげてしまっている、ということはよくあります。トレーニング中にお腹いっぱい、とならないためにもおやつは小さなものが望ましいです。
柔らかいおやつは、噛みごたえのあるおやつと比べて、犬がすぐに食べれるのでトレーニングに最適と言えます。ビスケットタイプのおやつは、しつけトレーニングにはあまりオススメしません。ボロボロと砕けてしまうと、犬は床に落ちたビスケットの欠片をいつまでも食べようとしたり、気が散ってしまいます。
柔らかいおやつは匂いが強いものが多いです。犬もおやつの中で特にお気に入りのものと、そうでないものがあります。一般的に、チーズやベーコンのような匂いの強いものが好む犬が多いです。家の中など、あまり犬の気を散らすものがない環境では、ドッグフードをご褒美として使うことも良いです。ですが、屋外や他犬がいる環境など犬の気が散るものがある環境では、大好物の匂いの強いおやつが効果的です。
家ではいつものおやつで言う事を聞くのに外では聞かない、というケースではおやつを変えてトレーニングすると少しずつできるようになります。
さて、飼い主のあなたはどのおやつが愛犬の大好物かよく理解しています。しかし、愛犬はいろいろな種類のオヤツを食べたいと思っているかもしれません。同じおやつに飽きてしまうことがあります。そうすると、せっかく少し高価なオヤツを買ってあげているのに、しつけトレーニングの効率が下がってしまいます。「最近、愛犬が集中できていないことが多いな」と感じたら、別のおやつと交換する事を考えてみましょう。もしくは、練習中に複数種類のオヤツをあげることも有効的な方法です。次にどのおやつがもらえるのか楽しみにするでしょう。
「今この瞬間ご褒美をあげたい」という場面はありませんか?例えば、子犬がトイレを成功した時や、合図なしに飼い主の横でじっとできていた時です。このような場合に備えて、常にポケットやポーチにオヤツを準備しておくと良いでしょう。ボロボロとこぼれにくく、持ち運びしやすいジャーキータイプのものが良いです。
おやつ入れは1つ持っていると意外と便利です。特に散歩の時にはかなり役立ちます。愛犬も飼い主がオヤツを持っているとわかるので、なんとかしておやつをもらおうと飼い主に注意を払います。合図も通りやすくなります。下記リンクのものは比較的安く洗いやすいのでオススメです。
場合によっては、ご褒美を長く楽しんでもらった方が良いシチュエーションもあります。クレートトレーニングをするときや、お留守番のトレーニングが代表的なシチュエーションです。友人とカフェでゆっくりする時、足元でくつろいでいて欲しい時なんかもそうですね。こういった場面で与えるおやつは鹿のアキレス腱や食べられる骨タイプのものがオススメです。もしくは中にコングのような、オヤツを入れられるおもちゃを使ってください。肉の味がついたおもちゃも有効的です。ただし、味のついたおもちゃはある程度しっかりとした値段のもの以外はオススメできません。
コングタイプのおもちゃは少なくとも1つは持っていることと思います。クレートトレーニングの記事内でも書きましたが、凍らせることでより長く愛犬にコングで遊ばせる方法もあります。壊れることもあるので予備もあるともしもの時に安心ですね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます!ではっ。