“取ってこい”を覚えてボールを投げて遊ぼう!運動量が多い犬種に必須のスキル

犬種や性格にもよりますが、犬はボールやロープを追いかけたり咥えたりするのが大好きです。散歩に十分な時間が取れない、ドッグランでボール遊びをしたい、理由は様々ですが”取ってこい”のコマンドを教えることのメリットはたくさんあります。アクティブな犬の相手をするのはなかなか大変。”取ってこい”を確実にできるようになっていれば、飼い主は楽して愛犬に十分な運動をさせられることもできます。私としてはこれが1番のメリット!

もちろん全ての犬が初めから、ボールやおもちゃを追いかけるのが好きというわけではありません。おもちゃを好きな場合でも、おもちゃを取りに行ったら戻ってこなくて、イライラしてしまうこともあるかもしれません。この記事のやり方で教えれば、どんな犬でも”取ってこい”の遊びをできるようになるはずです。

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今日の記事もぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

トレーニングのために用意するもの

おもちゃ
犬に投げたものを取りに行って戻ってくることを教えるために、1つではなく数種類のおもちゃを用意すると良いです。そうすることで、愛犬が好きなタイプのおもちゃを把握することが可能になります。ボールが好きな子がいればロープが好きな子もぬいぐるみが好きな子もいます。愛犬があまりおもちゃに興味がない場合、コングのような中におやつを入れられるものを使うことも有効的です。

おやつ
小さくて、たくさんあげられるものを用意してください。

クリッカー
当ブログではお馴染みのクリッカー。子犬の時から使うことで犬と人間のコミュニケーションを円滑に行えます。今回の記事ではクリッカーを使うことが前提となっています。使い方がわからない方はこちらの記事を先にお読みいただくことで、より理解しやすいかもしれません。

おもちゃを持ち続ける合図から教えよう

”持って”の教え方

”取ってこい”の前に、まずはおもちゃを持ち続けるコマンド”持って”を教えると格段に教えやすくなります。

  1. 愛犬をあなたの正面で”おすわり”させて、おもちゃを見せます。
  2. 犬がおもちゃの匂いを嗅いだり関心を持った行動をしたらクリック!最初の段階では犬におもちゃへの関心を持たせることが目的です。
  3. 少しずつクリックをする基準を高めます。匂いを嗅いだり関心を持つだけの段階から、おもちゃをくわえたらクリックするようにします。
  4. 犬がおもちゃをコンスタントに咥えるようになれば、咥えている時間を少しずつ長くしていきす。おもちゃを咥えてすぐにクリックするのではなく、咥えて少し経ってからクリックします。急に時間を長くするのではなく、1秒ずつぐらいと少しずつ時間を伸ばします。咥える時間が充分長くなったら、”持って”や”ホールド”等決めた合図を使う段階です。合図はなんでも構いませんが1度決めたら変えないことが基本です。クリックする前に合図を出すようにします。
  5. あなたがクリックをするまで、おもちゃを咥えたままの状態でいられるようになったら、さらに長い時間咥えていられるようにトレーニングです。ここでも時間を延ばすのは本当に少しずつ。また、この段階からあなたがおもちゃを持つ手を離すようにします。最初はおもちゃから手を離したら、犬がおもちゃを落とす前にすぐに持ち直してクリック。
  6. 犬が成功できる範囲でトレーニングをして、咥えている時間を延ばしていきましょう。長い時間おもちゃを持たせることよりも、短い時間おもちゃを咥えることを何度も繰り返す方が身につくのは早いです。

※トレーニング中、クリックの後は必ずご褒美のおやつをあげるようにしてください。

愛犬に”取ってこい”を教えよう

”取ってこい”教え方

愛犬が”持って”を覚えたら”取ってこい”を教える準備完了です。

  1. 手を伸ばしておもちゃを持ち、”持って”の合図を出します。愛犬がおもちゃを咥えたらクリック!咥えられなくても安心してください。上記の”持って”の練習をもう少しやってみましょう。
  2. 手に持ったおもちゃを合図で加えることができるようになったら、おもちゃを犬の目の前の床に置きます。”持って”と合図を出しておもちゃを咥えられたらすぐにクリック!上記の”持って”の練習をたくさんやっていればいるほど、この段階での成功率が上がります。”取ってこい”等の決めた合図を使い始めるのもこの段階からです。
  3. 犬がおもちゃを拾って咥えたままでいることができるようになったら、おもちゃを置くところを少しずつ遠ざけていきましょう。最初はあなたの体から数10センチで距離から始めます。
  4. 本当に少しずつ難易度、つまり距離を伸ばしていきます。いきなり外でおもちゃを取って来させるのではなく、成功できる範囲で距離を伸ばすことが重要。地味で退屈なトレーニングかもしれませんが、確実に教えるにはこの方法が1番です。
  5. ひたすら距離を伸ばすトレーニングです。おもちゃを少し投げてみたり、使うおもちゃのレパートリーを増やしてみてください。ボールやロープなどいろいろ使ってみてください。おもちゃを変えてうまくいかなかった時はレベルを落として、できる範囲での練習に留めましょう。
  6. 距離を伸ばすトレーイングを続けることで自然と”取ってこい”の合図が身につきます。できる範囲でトレーニングを続けることが成功の秘訣です。もちろん成功した時のクリック&ご褒美のおやつを忘れずに。

トレーニング中の気をつけるポイントと応用

トレーニングに使うおもちゃの選び方

冒頭で触れたように、数種類のおもちゃを用意してあげることが望ましいです。ただし、愛犬の関心が強いからといって、普段引っ張り合いの遊びで使用しているおもちゃは使わないようにしましょう。一度おもちゃを咥えたら、反射的に引っ張り合いの遊びをしようとして、”持って”等の練習に集中できなくなってしまいます。

1度おもちゃを咥えたら離さない犬の場合

どのおもちゃも1度咥えたら離さない、という子の場合はご褒美のおやつを増やすというのが1つの方法です。長い間咥え続けることは、こういった犬にとってはとても簡単なはずです。

もしくは新しいおもちゃで挑戦してみることも1つの方法です。ただし、愛犬にとってそのおもちゃが、張り合いの遊びとならないよう注意。トレーニング専用にして、お留守番の時や1人で遊ぶ時に渡すおもちゃとごちゃ混ぜにしないようにすると良いでしょう。

”ドロップ”を教えることも有効的。自分のものを取られたくない、という防衛本能が強い子は咥えているものを離したらもっと良いことがあると理解させてあげることが大切。ドロップの練習をすれば、合図なくとも咥えたものを離しやすい子へと成長します。

”取ってきて”は応用の効く便利コマンド

”取ってきて”をマスターすれば、愛犬におもちゃばこから自分でおもちゃを持って来させることができます。

他にもブランケットの端を”持って”で咥えさせたまま床を転がる合図を出して、1人でブランケットにくるまる可愛いトリックに発展させることもできます。応用方法はいろいろあるのでぜひ試してみてください。

今日のまとめ

・”取ってこい”は愛犬の運動量を増やしてストレス解消に役立つコマンド

・いきなり”取ってこい”ではなくまずは”持って”から教えると簡単かつ確実

・距離を伸ばすのは本当に少しずつ!確実に成功できる範囲でトレーニングを行う

・応用が効くコマンドなのでおすすめ

公園やドッグランで遊ぶときの定番がボールを投げて取りにいかせること。確実に呼び戻しができるようになったら”取ってこい”のコマンドは便利だけでなく、愛犬と一緒に遊んでいる実感も湧くので楽しいですよ。

呼び戻しが心配という方はこちらの記事が参考になります。

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今日も最後までお読みいただきありがとうございます!ではっ。