子犬の問題行動は子犬のうちに対処して改善しておきましょう。成犬になってからでは改善するのに、飼い主と愛犬どちらにもストレスと負担が大きくなります。
また、子犬期には可愛く見えていた行動も、成犬になって大きくなるとそれがいつの間にか問題行動になっていた、なんてこともあります。代表的なものは、飛び跳ねること。子犬がビョンビョン跳ねているのは可愛いです。ですが大きくなって飛びつかれると犬種によっては事故のもと。やはり子犬の問題行動は子犬のうちに対処が肝心ですね。
今回は問題行動10選のうち、前半の5個の対処方法の紹介です!後半は記事の最後にあるリンクから!
- 吠え続ける
- 散歩時のリードの引っ張り癖
- かまってちゃんで困る
- 愛犬に無視される
- 飛びつく/飛び跳ねる
- 呼んでも戻ってこない
- すぐに逃げたり隠れたりする
- いつまでも甘噛みや舐めたりする
- 愛犬に触れると暴れる
今日の記事もぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
無駄吠えをやめさせるためには、なぜ愛犬が吠えているのかを理解してあげること!
子犬が吠える時の解決方法
大前提として、犬が吠えるのはとっても自然なこと。しかし、もし愛犬が常に吠え続けている、もしくは何かをきっかけに吠え出したら止まらない、となると問題です。「もしかしてうちの子、吠え癖あるかも?」と思ったら、すぐに対策しましょう!吠え癖が長い間身についてしまうと、なおすのは飼い主にとっても愛犬にとってもストレスが大きいです。特に子犬の時に身についた習慣は、一生続くかもしれません。
- 『吠えない!」と叱らない
- 愛犬が吠えなくなるまで無視
- 静かな状態でしばらく過ごせたらご褒美のおやつ!吠え終わってすぐはおやつをあげない
- 恐怖から吠えている時は、恐怖の対象を除去
- 吠えなくとも、飼い主とコミュニケーションを取れる方法を教える
それって本当に無駄吠え?
多くの場合、犬は意味無く吠えることはしません。何かを飼い主に伝えようとしている場合がほとんどです。コミュニケーションとして身についてしまっているのであれば、吠えた時は無視して、おすわり等の良い行いをした時のみ反応することで改善されて行くはずです。うちの子は無駄吠えがひどい、と思った時は1度立ち止まって、愛犬が何を求めているのか考えてみましょう。
不安や恐怖から吠える場合ももちろんあります。特に子犬期に適切な社会化トレーニングをしていないと、吠えやすい性格になってしまいます。小さな頃から多くのことを体験させることで、環境の変化、初めて会った人に対しても動じることなく、自信のある性格へと成長していきます。
リードの引っ張りは、散歩を始めたばかりで、トレーニングが十分でない犬であれば、全犬がやってしまうと言っても過言ではありません。しかし、それを放置して癖付いてしまうと問題です。
リードの引っ張り癖の解決方法
- 家の中でリードをつけて歩く練習をやってみよう!
子犬期はまだ、目に入るもの全てが新鮮で何にでも興味を持ちます。なので外での散歩はとにかく気を惹かれるものばかり!「興味深いものの方へ行きたい」という思いが強く、リードを引っ張ってしまいます。なので室内の犬が飼い主に集中できる環境で、リードをつけて歩く練習を行いましょう。そして引っ張らずに歩けている時はご褒美をあげます。あなたのそばで、リードを引っ張らないでいる時は、こまめにおやつをあげてください。最初のうちは5歩歩いたらおやつ、と言った具合にたくさんあげても大丈夫です。
この練習の段階では、おそらくほとんど全ての犬が上手に飼い主の横を歩けるはずです。もし愛犬がリードを引っ張ったら、止まってください。静かに待ち、愛犬があなたの元に戻ってくる、もしくはリードが緩んだらご褒美です。愛犬が戻ってくる気配がなければ、反対方向に数歩歩いてみましょう。そしてあなたのそばに来たらご褒美。この繰り返しです。
屋外でもやることは同じ
室内の練習が終われば外での散歩練習。やることは室内と同じです。ポイントは愛犬の気を散らすものが少ない環境で練習をすること。車の通りの少ない駐車場などがおすすめです。
散歩トレーニングについては、下記記事も参考になります。
常に、飼い主と遊びたいという気持ちが強く、あなたの隙を見つけてはかまってアピール。もしくは料理中や何かをしている最中でも構わず突撃!そんな落ち着きがないままでは、この先大きくなったら大変ですよね。
かまってちゃんの解決方法
犬は猫と比較して社会性のある動物です。つまり、1人で平気というよりは、誰かと一緒にいることを求める本能があります。もしあなたの周りを常にウロウロして困っていると感じるのであれば、愛犬に1人での過ごし方を教えてあげましょう。これは将来的に、1人でお留守番する時の分離不安症予防にも繋がります。
また、クレートやハウスが落ち着ける場所であると教えることや、静かにおすわりをして待っていたら飼い主が遊びに来てくれると教えることも有効的です。
愛犬の名前を呼んでも反応しない?コマンドを出しても指示に従わない?そんな時は下記を確認してください。
- 愛犬の名前を1度だけ呼ぶ。あなたの方を見たらクリックしてご褒美!
- 繰り返し練習。愛犬がすぐにあなたの方を見るようになるまで反復あるのみ
- 愛犬があなたを見ない時は、何度も繰り返して名前を呼ばない!繰り返し呼ぶことで無視することを覚えてしまう。
- 代わりに、愛犬の気を逸らすものがない環境で練習。
- それでもうまくいかない場合はおやつを使って犬の注意を自分に向けてから、愛犬の名前を呼ぶ。
- 愛犬の名前を呼ぶときは、愛犬にとってポジティブなことをする時だけ!罰を与える時に名前を呼ばない!
そもそもあなたの愛犬は自分の名前を理解している?
もしかしたら、あなたの愛犬は自分の名前を正確に理解できていないのかもしれません。”伏せ”等の基本のしつけを教える前に、まずは愛犬に自分の名前を認識させるところから、もう一度やり直す方が確実かもしれません。
また、あなたに注意を向ける練習として、名前を呼んでいない時でも、愛犬があなたの目を見た時にはご褒美をあげるようにしてみてください。こうすることで、愛犬は定期的にあなたが何をしているか確認するようになり、散歩中でも飼い主に注意を払いやすくなります。
名前を呼ん飼い主に注意を引くことができれば、今後のトリックやしつけトレーニングも成功率が上がるはずです。
多くの犬は、興奮すると飛んだり跳ねたり駆け回ったりするものです。犬が飛び跳ねている姿は可愛らしいですよね。特に子犬であればなおさら可愛い!そんな姿を見て、飼い主も一緒に喜んだり遊ぶこともあるかと思います。ですがこの行動を続けてしまうと、愛犬に飛び跳ねる癖をつけてしまいます。
最初は、子犬はただ興奮して飛び跳ねていたはずです。ですが、飛び跳ねることで飼い主が遊んでくれる/喜んでくれるということに気が付き、学習します。その結果、興奮していなくとも飼い主に構ってもらいたくて、飛び跳ねるという行動をするようになる。おそらくこの流れが、子犬に飛びつき癖がついてしまう最も多いパターンでしょう。
子犬が飛びついてきた時の解決方法
飛びついてきたからといって、怒る必要はありません。怒ることも、犬にとっては飼い主の気を引くという目的は達成しているので、むしろ飛びつく行動をより強化してしまう可能性の方が高いです。代わりに、おすわりやふせの合図を出して、できたらご褒美をあげるようにしましょう。
犬があなたに構ってほしくて飛びついてきているのであれば、おすわり等の合図を出した後に遊ぶようにします。飛びついても愛犬が望む結果は得られない、と教えることが大切です。
子犬の問題行動10選のうち、前半5つの対処方法を紹介しました。
今回紹介した5つの問題行動について、共通して言えることがあります。それは問題行動に対して、飼い主が反応しない、愛犬が期待する反応を返さない、と言うこと。無駄吠え同様、問題行動は犬にとっては何かしらの意味があって行われています。その目的が達成されているうちは問題行動を改善することは難しいでしょう。反対に言えば、目的が達成されなければ改善は意外と簡単です。
子犬のうちは本当に問題行動の改善は簡単です。ぜひ今日から取り組んでみてください!後半はこちらから↓
今日も最後までお読みいただきありがとうございます!ではっ。