今まで色々な方法を試して愛犬の引っ張りを直そうとしたけど、どれもうまくいかない。そんな方に向けた内容となっています。
基本的には犬と飼い主がしっかりとコミュニケーションを取り、飼い主のコマンドで引っ張りを未然に防ぐ、もしくはやめさせられることが理想的と考えています。犬が引っ張りを起こす対象が無い散歩道を選ぶことも、引っ張り癖を治すための1つの方法です。ですが、何を試してもどうしてもうまくいかないというケースももちろんあります。
愛犬の引っ張り癖で本当に悩んでいる。飼い主も真剣に取り組む気がある、そういった方にだけ使って欲しい方法を紹介します。
今日の記事もぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
様々な犬の引っ張り改善術や改善グッズがある中で、最も効果が期待できるのが”ジェントルリーダー”という口につけるリードのようなものです。ジェントルリーダーは犬のしつけ教室で使われていたりと、かなり本格的なしつけグッズです。首輪やハーネスのように、犬に着けることで効果が出ます。馬を操る時に使うハーネスのようなものをイメージするとわかりやすいかもしれません。
実際に装着した時のイメージはこんな感じです。
無闇にジェントルリーダーをおすすめできない理由
ジェントルリーダーは犬に着けるだけではあるのですが、いくつか注意しなければいけないことがあります。それを守らないと適切な効果を得ることができません。
それどころか愛犬が怪我をしたり、ストレスが溜まったりとマイナス面の方が大きくなることも。そのため、誰にでもおすすめできる方法ではなく、本気で引っ張り改善に取り組む飼い主さんにしか紹介したくない方法です。
飼い主がしっかりと適切な使い方を理解した上で使うようにしてください。
海外ではハーネスのように当たり前のツールとして使われている
具体的な使い方に入るまでにジェントルリーダーとはなんぞや、というのを少し解説。
PetSafeというアメリカの会社が出している商品で、少ない力で犬をコントロールできるように設計された商品です。ヘッドカラーと呼ばれる種類の商品で、首輪にも様々な商品があるようにアメリカでは幾つものヘッドカラーが発売されています。日本ではヘッドカラーと言えばジェントルリーダーと言われるほど、ヘッドカラー自体があまり認知されていません。
「海外ではリードをつけずに犬を散歩させるのが当たり前」そんな話しを聞いたことがあるかもしれません。それだけ犬と飼い主がコミュニケーションを取れている証であると同時に、しっかりと使える道具を使って、問題行動を治しているということでもあります。
ジェントルリーダーを使う際の3つの注意点
- まずは家の中でジェントルリーダーに慣れさせる
- 必ず首輪/ハーネスと併用
- 手の爪を常に短く
”強く引っ張らない”ということも大切なことです。後ほど解説しますが、今まで愛犬の引っ張り癖に対して、飼い主もリードを引っ張って抑えてた場合は要注意。それでは1つずつ解説していきます。
子犬にはじめて首輪をつけると嫌がって外そうとしますよね。同じようにはじめてジェントルリーダーを付けた犬の内、10頭中、8~9頭はジェントルリーダーを嫌がって外そうとします。
なので、いきなり装着するのではなくまずは口を通すだけと、段階を踏んで慣れさせましょう。下記はジェントルリーダーを販売しているPetSafe社が出している動画なのですが、丁度1分あたりから
何事も最初が肝心です
このステップを踏まずに、いざ散歩するときにはじめてジェントルリーダーを使うと、必要以上に犬が拒否反応を起こすことがあります。犬が一度マイナスのイメージを持ってしまうと、それを改善するのはなかなか難しい。
愛犬のストレスが溜っていると、その分飼い主の指示も通りにくくなります。できる準備は必ずするようにしましょう。
理由その1 ジェントルリーダーを使わなくても良いようにするため
ジェントルリーダーを使い始めて最初のうちは、散歩に行くときは毎回使うようにします。ですが引っ張り癖が治ったら、もうジェントルリーダーは必要はありません。今まで使っていた首輪/ハーネスに戻す人がほとんどかと思います。
突然ハーネスだけになると、治ったと思った引っ張りが再発してしまう、そんな失敗談がたくさんあります。なのでハーネスだけでも引っ張らないように併用してトレーニングすることが望ましいです。
また、引っ張りをやめさせる合図を決めることで、ジェントルリーダーを卒業した後も引っ張らない犬へと成長します。
理由その2 急に走り出した時の備え
ジェントルリーダーは基本的に、強い力を加えるものではありません。顔の向きを誘導して、犬が向かおうとしている対象から意識を逸らすことで、引っ張りを抑えることが1番の目的です。道の向こうから自転車が近づいてきたら、ジェントルリーダーで犬の視線を別の方向へ誘導する、といった感じです。
強い力で引っ張ると首を痛める危険性があります。なので突然犬が走り出そうとした時は、ハーネスで抑えるようにすることが望ましいです。
段階を踏んでジェントルリーダーを犬に装着しても、どうしても気になって取ろうとする犬がほとんどです。顔についていて、視界にも入るので当然の行動です。
その際に爪が長いと顔や目を傷づけかねません。犬の安全のために、必ず犬の爪は短く保っておきましょう。ジェントルリーダーの使用の有無に限らず、爪は短い方が良いですが、特に気を使う必要があります。
残念ながらほとんどのペットショップ、ホームセンターでは取り扱いがありません。そもそも犬にヘッドカラーをつける習慣がほとんど無いので仕方ないと言えばそれまで。
最安はアマゾン
なのでネットで購入するのが1番簡単な購入方法。
楽天だと4,917円ですがアマゾンではMサイズ3,670円と1,000円以上やすいです。楽天のお買い物マラソン等が無い限りアマゾンの方がお得ですね。Lサイズでも3,980円です。
サイズの目安
犬のサイズ | |
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S | 3~10キロ |
M | 10~30キロ |
L | 30~40キロ |
・ジェントルリーダーは引っ張り癖を治す最終兵器
・家の中で慣れさせてから使用
・強く引っ張らない
・爪は短く切っておく
・飼い主と愛犬のコミュニケーションを怠らない
今まで何をやっても引っ張り癖や飛びつきが治らなかった、という犬もジェントルリーダーで改善したということはよくあります。
デメリットとしては、ヘッドカラーという商品があまり知られていないので、口輪と勘違いされること。凶暴な犬と思われたり、ひどい飼い主と思われることもあるかもしれません。ですが実際は犬のことを思ってのことなので、もっとヘッドカラーというものがある、と世間に認知されて欲しいです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます!ではっ。